_ モダンコンピューティングの歴史の続き 抽象的なことはおいておいて、この本から何か所か興味深いエピソードを抜き出してみよう。 たとえば、".exe"とか".txt"とかがファイルに付いていて、しかもそれを「拡張子」とか呼ぶと、Unixプロパーなハッカーが、「ははん」と鼻にかけた音を出して、「拡張子? 何それ?」とか言う。 「拡張子ですか、これはなかなか奥が深くてですね、」と前置きしてからおもむろに本書のP.248を開いて、次の個所を朗読することになる。 ユーザーは端末で、簡単にデータブロックを作成し、修正し、保存し、呼び出すことができた。そして、データブロックを指す言葉として、すでによく知られていた「ファイル」という用語がつかわれた。ファイルは、1〜6文字で校正されたファイル名のあとに、ドット、そして3文字の拡張子がつづいた(たとえば、BASICで書かれたプログラムの典型的ファイル名は、