ちなみに世界的にみて もっともイトコ婚・ハトコ婚といった親族婚が 多いのは、サウジアラビア南部地域で すべての女性の8割が親族の男性と婚姻している ということですが。 宗教的という意味では、イスラム圏ではたしかに 親族婚が多いですが、これはイスラム教だからではなく イスラム教が伝播した西南アジアから東南アジアの 地域的な特性によるものです。 もともとアジア地域では イトコ婚に対しては、宗教的あるいは倫理的に 禁忌とされる考え方がなかった為 庶民に抵抗感なく、馴染みやすかったともいえます。 アジア地域は、世界的にみてもイトコ婚・ハトコ婚の 割合が多く、平均して婚姻の2割〜4割が親族婚 という地域のほうが多いです。 仏教徒やヒンズー諸教の多い地域においても これらの数字はほとんど変わりがなく インド、インドネシア、タイ、でも同様です。 これは、宗教で縛るよりも先の、古代からの習慣風俗と いった