はじめに 『人生を危険にさらせ!』という本は以前から気になっていました。須藤さん本人が哲学書だと宣言している以上、いったいどれくらいの水準に達している本なのか確かめてみたかったからです。加えて、Amazonレビューやブログの書評などでは軒並み高評価。これは文学部哲学科に在籍する哲学徒の端くれとして厳しい目で読んでコメントしなければ!と、よくわからない使命感を日々高めてきました。ようやく昨日Amazonで注文して読んでみたので、いよいよ機は熟したわけです。 以下では、『人生を危険にさらせ!』という本について、あくまで哲学書としての価値があるのかという観点からの感想を書いていきます。いくら目標は哲学者と日頃公言しているとはいえ、アイドルなんだからそんなにムキになって感想書くのは野暮なんじゃねえのかという声も聞こえてきそうです。でも、本人がこの本にを哲学書だとはっきり言っている以上、ファンとして