2016年1月2日のブックマーク (1件)

  • この本! おすすめします まっすぐ歩けなくなったときに思い出す

    10年も働いていると新人のころのような向こう見ずな勢いはなくなるし,いろいろとものごとをシンプルに考えられなくなってくる。配慮ができるようになったということかもしれないが,単に信念を見失っているだけともいえる。目の前の道がゆらいでいるのに気づき,大学図書館員という職を選んだのはどうしてだったか,研究者を目指していたのはなぜだったか,そもそも大学に進学することにしたのは,と自問することが多くなった。そんなときふと頭に浮かんでくる(というか人物)がある。そして,自分はたしかあんなまっすぐさに憧れていたんじゃなかったかと目を細めてしまう。 1冊目は,最近なぜかドラマ化やアニメ化が続いている人気作家の自伝的長編小説である。 もともとは『まどろみ消去』という短編集に収録されていたものである。大学に進学するつもりなどなかった私は,高2の終わりに「研究者はかっこいい」と憧れるようになって人並みに受験勉

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