自作ケース市場の大定番として君臨してきた静音ケースの王者「Antec SOLO」。この偉大なる名作に取って代わる製品はあるのか? 本特集では、次代のスタンダードをになうべき最新のATXケースをじっくりと比較検証していく。 ATX規格が策定されたのは1995年。それから現在にいたるまで、ATXケースは実に13年もの間、同じ仕様の範囲内で進化してきた。それだけにPCケースの基本的な性能・機能は成熟してきている。しかし、進化の余地がなくなっているのかと言えば、そうでもない。PCケースの規格自体は変わっていなくとも、ケースに収めるパーツは進化を続けており、それに応じてケースに求められる要素も増えてきている。 古くからPCケースに強く求められていた古典的な要素としては、HDDや光学ドライブを何台まで搭載できるかといった「拡張性」、組み立てやすさ、作業のしやすさといった「メンテナンス性」が挙げられる。