まず、結論から述べる。私は今回、iPhone 7の購入を見送るつもりだ。このコラムでは、過去の回想を交えながら、その決断に至った極めて個人的な雑感をお話させていただく。 ただし、見送りを決めたのは、ロジカルな思考を展開する左脳の自分であって、ジキルとハイドではないが、右側の脳には、エモーショナルな自分も住みつき、この季節になると「新型iPhoneいいよね〜」とささやき続けることは誰よりも自分が知っている。というわけで、いつ何時心変わりするか分からない不安定なシーソー状態にあることは申し添えておきたい。 撮影のために久しぶりに引っ張り出した初代iPhoneの表と裏。電源を入れるとアップルマークは表示されるが、その先に進まずシャットダウンする。バッテリーがご臨終のようだ。写真は筆者撮影(以下同じ) この季節、新型iPhoneの発表に接するたびに回想するのが、2007年の夏、初代iPhoneを手