第826号 国立国会図書館 大学のガバナンス改革 ―知の拠点にふさわしい体制構築を目指して― 調査と情報―ISSUE BRIEF― NUMBER 826(2014. 5.29.) 国立国会図書館 調査及び立法考査局文教科学技術調査室 (主幹 寺倉 てらくら 憲一 けんいち ) ● 知識基盤社会の到来を迎え、 大学への社会の期待は大きいが、 我が国の大学で は、ガバナンスの問題のために機動的な改革が進んでいないとの声がある。 ● 大学のガバナンス改革のため、 教育再生実行会議や中央教育審議会等の検討を 経て、第 186 回国会に学校教育法及び国立大学法人法の改正案が政府から提 出された。学長補佐体制の強化や教授会の権限の明確化等により、学長がリ ーダーシップを発揮しやすい体制構築を目指している。 ● 今回の改正案については、 権限が集中した学長の職務執行をチェックする仕組 みの必要性が指摘さ