経済産業省知的財産政策室は,知的財産人材に必要なスキル(知識,技能の範囲とレベル)の標準化策定に関する委託調査の最終報告書を公表した(関連ページ)。これは「知財スキルの標準化に関する研究会」(委員長:金沢工業大学院教授・杉光一成氏)が取りまとめたもので,特に企業における知財人材のスキル標準化を目的として,2005年9月から2006年3月までに有識者による意見交換や企業へのヒアリングなどを通じて実施した(関連記事)。 同報告書は,(1)企業における知財業務とその機能に関する全体像,(2)各機能を担う人材のスキルとレベル化,それぞれを「知財スキル標準」のサンプル・モデルとして提示した上で,実務的に知財スキル標準を設定・定義する上での課題を指摘している。 知的財産政策室は「今回の調査結果に基づいて,2006年度に具体的な知財人材スキル標準の策定作業に着手する」(同室長・由良英雄氏)としており