昨今、広告代理店が社会的に“ヒール的ポジション”で扱われる言説をよく見かける。いわく「世論を操ろうとしている」、いわく「ブームをゴリ押ししている」、いわく「社会を牛耳ろうとしている」――。昨今では五輪関連の“中抜き”も取り沙汰され、 特に電通は“フィクサー(黒幕)”的な立ち位置で語られている。果たして、これらは全て本当のことなのだろうか? そもそも広告代理店の本懐とは何なのか? 大手の広告代理店より独立し現在は広告やPRの枠を超えたクリエイティブで注目されているThe Breakthrough Company GO代表のクリエイティブディレクター・三浦崇宏氏に話を聞いた。 広告代理店は大手であっても、“下請け”であり“調整役”に過ぎない 「結論から言うと、広告代理店にそんな力なんてないんですよ!」。開口一番、三浦氏は断言する。「広告代理店は、企業の宣伝部からしてみたら下請けなんです。」(同