岡山市と岡山県総社市を結ぶJR吉備線(全長20・4キロ)のLRT(次世代型路面電車)化について、岡山市の大森雅夫市長は27日の定例記者会見で、総社市とJR西日本の3者で事業化に向けて「大筋合意できた」と述べた。 4月4日に市役所でJR西の来島達夫社長と片岡聡一・総社市長と会談し、役割分担や費用負担などについて最終確認した上で、正式合意する見通し。 吉備線のLRT化は、2003年にJR西が構想を発表し、14年から3者で本格的な検討を進めてきた。現在の吉備線は気動車を使った単線で、LRT化すれば低コストで新駅を設置できるほか、駅が増えると車両のすれ違い区間を確保できるため、運行本数の増加も期待できるという。 大森市長は「随分と長い間話してきたが、ようやく最初の懸案が結実しそうだ。これで吉備線沿線の生活が変わってくる」と話した。