■誰もが自分が自分の心で感じる価値を信じればいい と思えなかったら、美大生はやってられないな。 と、武蔵野美術大学に通っていた学生の頃に悟りました。 そして、「この世の中でたった一人でも、誰かの心に響く作品だったなら、その作品には価値があるのだ。」と私は考えました。 学生なんてまだ「何者でもない」ですから、どんなに学友と偉そうにゲージュツ論など闘わせようが、言っていることに説得力は無く、世間に認められる程のものをまだ何も生み出せてもいません。 さらに美大生は互いに辛辣ですから「何これ?よくこんなの出せたね。」と提出した課題作品を同級生に鼻で嗤われ、恥ずかしさに声も出せなかったことがあります。 書いたレポートをインターン先やインタビュー先で「いかにも学生らしい浅い考え。」「薄っぺらい。」と冷たくあしらわれて泣いてしまうこともありました。 理屈っぽい男子学生との議論に負けてぐぅの音も出ないこと
