「暑いねー」 と、声をかけると、 「はい、暑いです。今日は駅まで40分歩いたので」 と、アシスタントのK君。彼は歩くのは好きそうに見えないコアの任天堂ゲーマーなので、「え?そう」と驚くと、 「ポケモンのゲームが出たんです。歩くと、ポケモンが捕まえられるんです。日本ではまだ出ていないから、津山さんがプレイしてツイッターしたら、大変なことになりますよ」 と額に汗して言う。 7月8日、多くのポケモンファンが待ち焦がれていた「ポケモンGO」の存在を知った瞬間だった。その晩にダウンロード。しかし、その後しばらく忘れていた。 プレイを始めたのは、13日、米大統領選挙のルポのため、中西部のカンザス州ウィチタ(人口約39万人)に到着した晩だ。同行しているフォトグラファーのモーガンは、プレイステーションのコアゲーマーだが、ポケモンGOのことを知らなかった。繁華街のバーで「えー、知らないの?」と話をした途端、