1983年、マイクロソフトとアスキー(現:アスキー・メディアワークス)が提唱した8~16ビットのパソコン共通規格「MSX」は、テレビに接続できる低価格のパソコンを目指して設計され、ROMカートリッジによる機能拡張という特徴的な機能も宿していたことから、国内のゲームメーカーから多種多様なゲームソフトが発売された。 そして当然ながら、パソコンということで、プログラミング機能も標準搭載。BASIC、アセンブリ、COBOLなどの言語を用い、ゲームを始めとするソフトウェアを自作することもできる。 その特色から、徳間書店より刊行されていたMSX専門誌『MSX・FAN』では、自作ソフトウェアの投稿コーナーが設けられ、毎月10本前後の投稿プログラムが紹介され、採用者には自作ゲームのROMカートリッジがプレゼントされるなど、当時のユーザーの間で大きな賑わいを見せていた。このコーナーで名を馳せた投稿者も少なく