『「ほぼほぼ」「いまいま」?! クイズ おかしな日本語 (光文社新書)』(野口恵子/光文社) 先日、原稿を書いてメール添付で送信したら、若い担当編集者からさっそく電話がかかってきて「これでほぼほぼOKです!」と返事をもらった。私は違和感を覚えたが、「言葉に調子が出るくらい、出来に満足してくれたのだろう」と聞き流した。別の若い編集者との打ち合わせで、「ほぼほぼ、このスケジュールでいきたいと思っています」と言われたときに確信した。「あ、『ほぼほぼ』って世間的に使われている言葉なんだ」と。 調べてみると、「ほぼほぼ」という表現が誕生したのは、この数年のようだ。誰がどのような意図で使い始めたのか。『「ほぼほぼ」「いまいま」?! クイズ おかしな日本語(光文社新書)』(野口恵子/光文社)は、おかしな日本語(本書によると「日本誤」)をクイズ形式で紹介しているが、日本語に精通した著者も、「ほぼほぼ」が誕