教室の中のコミュニケーションに関する質的研究 97 論文 教室の中のコミュニケーションに関する質的研究 ―「笑い」の場面を通して― 尾崎(長山) 由美子 要旨 本論は、 日本語学習が行われている教室の中で、 授業の参加者の間でどのようなコミュニケー ションが行われているのか、その実態を明らかにすることを目的とする。コミュニケーション が行われている場面を抽出する手段として「笑い」を指標とし、笑いをとりまく相互行為が発 生から終結までどのようなプロセスを経るのかを、文脈を含め、談話を詳細に観察することに より分析した。分析により分類された 18 の場面は、自分以外の人間の発話や動作によって引 き起こされる「反応」としての笑いである「主に外部の誘因によって起こる笑い」と、場の雰 囲気を穏やかに保とうとする主体がその判断によって自ら発する笑いである「主に笑う主体の 判断によって起こる笑い」に大別
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く