『イリュージョニスト』 『ベルヴィル・ランデブー』のシルヴァン・ショメ監督作品。いつ見たっけ・・・というくらい時間が経ってしまいましたが、かなり好きな作品でした。カットを割ってしまうのが勿体無く感じるほどの映像に見惚れていると、それと同じように街並みや主人公の手品師タチシェフの手品に感動する少女アリスが現れて、ますます映画にのめり込みます。映像美とタチシェフのアリスへの想いとの両方に「儚さ」があって、その儚さに魔法の瞬間みたいな何かを垣間見た気がしました。漢字って面白くって「人」が「夢」を見ることは「儚い」と読むんですね。生き別れた娘の姿をアリスに重ねるタチシェフだったけれど、最後にはその想いが一方通行であることを認める。何だか嫁いでいく娘を見送ることができずに酒場で人目も憚らずに泣いているお父さんの背中みたいな作品でぐっときっぱなしでありました。 『未来を生きる君たちへ』 『アフター・ウ