スペースの限界まで商品を積み上げる「圧縮陳列」や、店員の本音のメッセージを手書きでつづった大型POP――。独自の世界観による売り場づくりで買い物客がつい楽しい気分でいろいろ買ってしまう、ディスカウント店「ドン・キホーテ」。トライアル購入比率が比較的高い一般消費財において、その店頭販促手法はお手本の一つと言っていいかもしれない。同社が例年行っている陳列の社内大会で2023年に部門優勝したバイヤーが、6つの奥義を披露する。 「驚安の殿堂」で知られるディスカウントストア最大手の「ドン・キホーテ」。運営会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が35期連続増収・増益を達成した一因として、同社が販促にたけていることが挙げられる(画像/yu_photo/stock.adobe.com) 世の中に流通しているであろう、わさび関連のありとあらゆる商品をメーカーや卸会社からかき集