無人ヘリによる農薬空中散布の様子 (c)朝日新聞社 @@写禁この記事の写真をすべて見る 6月12日午後。頭痛や体調不良を訴え、小、中学生らが群馬県前橋市にある青山内科小児科医院の青山美子医師のもとへ駆け込んできた。その後、12日に高崎市、13日には甘楽(かんら)町で無人ヘリコプターによるネオニコチノイド系農薬(以下、ネオニコ系農薬)・チアクロプリドの空中散布が行われていたことがわかった。 6月9日の国際シンポジウムで、2004年と05年に群馬県で行われたネオニコ系農薬の散布が原因とされる患者が多数いたことを発表した、東京女子医大の平久美子医師によれば、青山医院を訪れた農薬の慢性中毒とみられる患者は06年8月から8カ月で1111人。うち549人が、果物やお茶、野菜を大量に摂取していた。 「その後も似た症状の患者が後を絶たず、果物やお茶の摂取をやめさせると、症状は改善され、消えました。さらには