復元された門灯 第2次世界大戦時の金属供出で失われていた東京大学本郷キャンパス総合図書館棟の門灯が66年ぶりに復元され、22日、点灯式が行われる。戦後、壁にはがされた跡だけが残っていたが、教職員やOBらの寄付で、昭和初期の風景が復活する。 門灯は、かつて図書館棟の入り口5カ所の両脇に計10本設置されていた。安田講堂など、本郷キャンパスの主要な建物群とともに造られた図書館棟は1928年に完成した。設計したのは、後に第14代総長を務めた内田祥三氏。しかし、戦争が激化し、金属が不足したことから、43年にマンホールなどと一緒に、軍に供出させられた。 復元の呼びかけ人の一人で大学院情報学環・学際情報学府の吉見俊哉教授は「この時代の建物は本郷キャンパスを象徴するもので、誇るべきもの。当時の姿を後の世代に伝えたかった」と話す。予算は約1500万円で、2年前から寄付を募っていた。 復元後の姿は、ス