暮らし 6歳の長男とお風呂に入りながら話したこと、ないし「調べなければ分からないこと」と「考えれば分かること」: 不倒城

帰り際に次女が深く寝入ったので、奥様が次女を寝かしつけている間に、私が長男6歳・長女2歳をお風呂に入れた。わしゃわしゃと体を洗わせ、わしゃわしゃと頭を洗い、容赦なくざばーーっと流した後湯船に放り込むだけの簡単なお仕事である。 その時長男と話した内容が、妙に刺さったというか、えらく真剣に聞いていたので、割と適したたとえ話だったかなーと思い、記録代わりに会話のログを残しておく。 発端は、太陽や木星の大きさについて話していたことだった。 息子「ねーパパ、もくせいって一番大きいの?太陽より大きいの?」 私「地球よりずっと大きいけど、太陽程は大きくないよ。太陽は、太陽系で一番大きい」 息子「太陽は木星の何倍くらい大きいの?千倍くらい?」 私「んーー、球の大きさ(半径のつもりで言っている)だけなら10倍とかそれくらいじゃないのかな?重さはもっとずっと太陽の方が重いけど」 息子「大きいのと重いのは違うの
人生は練習と思ってる所が本番で、本番と思ってる所はオマケだ。 http://d.hatena.ne.jp/teruyastar/20131207/1386476138 年末の記事に反響があったのですが、 「ずっと本番って、その努力ほんとに報われるのか?」 という意見をもらいました。 あと関連で、 「基礎が大事」という本当の意味を理解しているか? http://d.hatena.ne.jp/teruyastar/20110208/1297157480 「基礎を無意識のゼロに限りなく近づけるのが守破離の守、 といっても、いつになったら破・離へ移行するの?」 みたいな意見も。 なるほど、、基礎や準備こそ大事ではあるのですが、 これは確かにやみくもな努力へのミスリードに見えるかもしれません。 そうならないよう「正しい努力の仕方」を示す記事 をまとめてみました。 前提・7つの習慣における「第2領域」
引き続き、新入生向けを口実にする。 前回はオフラインでの探し方の話をしたので、今回はオンラインでの(ネットをつかった)探しものについて。 ごくごく基礎的な話は、 googleで賢く探すために最低知っておくべき5つのこと 読書猿Classic: between / beyond readers あたりにまかせて、今回は足がかりになりそうなものをつくってみた。 こうしたリンク集は、検索エンジンが今ほど便利でなかった/ソーシャル・ブックマークが存在しなかった時代にはよくつくられたが、ネットではどれだけ有益なサイトでもあっという間に(つまり本屋や古本屋よりもはやく)消えてしまったりするので、大規模なリンク集ほどメンテナンスが大変で、あまり望まれなくなった。 自分でも、なんだか久しぶりにつくってみた気がするが、個人的にはネットの定点観測的な意味合いがある。 つまり、つくってみることで、ネットの情報の
似たような経験から、美大に進学するのを諦めて一般会社に就職した者です。 恐らく毎日受験の為の練習、練習、続きで、『一枚の絵を仕上げる』という達成感が得られていないのが、ブツンと切れてしまった原因ではないかと思います。 受験を控えてとのことなので、デッサンにしても何にしても、制限時間を設けて描かされてはいませんか? 試験なので、時間内にある程度のものに仕上げることは大切です。 けど、手を動かすことばかりに気を取られると、気持ちが置いてけぼりになってしまいます。 最近、「ヨッシ描き上げたゾー!」って、ガッツポーズしたことありますか? その絵を、ニコニコしながら見詰めたことありますか? 絵の完成に伴うのは、歓喜だと思うのです。 私は中学の頃、あるアニメにはまって、あんな絵を描くイラストレーターになりたい!と志し、美術専攻のある高校に進学しました。 しかしそこで色々な人の作品に触れ、自信を失ってし
モジログ:反論ヒエラルキーで紹介されているPaul Graham: How to Disagree(その翻訳:How to Disagree by Paul Graham の翻訳)を読んで以前書いた研究能力の発達段階と関連があるなぁと思って、絡めて書き直してみる。 今、考えると研究能力の発達段階は、議論能力および発表能力の発達段階がタイトルとして適当だった。もちろん、議論能力や発表能力は、研究能力の一部。 反論ヒエラルキー モジログ:反論ヒエラルキーで箇条書き&簡単な説明されているのは以下のとおり。 DH0. 罵倒(Name-calling): 「この低能が!!!」といったもの。発言者に対する罵倒。 DH1. 人格攻撃(Ad Hominem): 論旨でなく、発言者の属性に対する攻撃。 DH2. 論調批判(Responding to Tone): 発言のトーン(調子)に対する攻撃。 DH3.
読めないとはこういうこと→勉強できない子をあぶりだす5つの質問 読書猿Classic: between / beyond readers の続きというか、補遺。 英単語を覚えるのに努力や工夫をする人は多い。 しかし外国語の能力はいくら努力しても、その人の母語の能力を超えることはない。 日本語が貧しい日本人の、英語は、フランス語は、貧しいままである。 ここまではいい。 しかし英語の能力を高めると称する、教材その他は一産業をなすほどあり、メソッドやストラテジー、果てはブログ記事は腐るほどあるというのに、日本語のそれははるかに少ない。 通学時間帯の電車で、英単語本を開く学生のいない車両に乗り合わせたことはないが、老若男女をあわせても日本語の単語を覚えている人を公共の場で見たことがない。 ちょっとなめすぎじゃないか、日本語を。 ある言語の上級者と初級者を比べると、当然そのボキャブラリーには質・量と
もうすぐ新学期なので、新入生向けに、これまでの記事をまとめてみた。 食べる 独学者に必要な生活技術は、自炊にはじまる。 自立した人間とは、つまるところ自分に必要な食べ物を自分で用意できる人間のことである。 これが自己陶冶の前提であり、最初の一歩でもある。 難しい話はさて置いても、ろくなものを食ってないと、確実に体調はおかしくなる。風邪が何日も治らなくなる。出掛ける気力も失われて、心身の状態はスパイラルに悪化していく。 パフォーマンスが落ちてきた、集中力が落ちてきたという自覚があるなら-----集中力とは、ぶっちゃけ体力のことだ-----、薬剤やドリンク剤を口に放り込むよりも、まともに食って寝た方が早い。効果も高い。 ・サラダからはじめよ/新入生のための一人飯ハック 読書猿Classic: between / beyond readers 本当はこの記事はシリーズ化するはずだったのだが(せめ
英語で何というか、わからないモノが目の前にある。言い表せないコトがそこで起こっている。 こんな時、話す相手が目の前にいるのに、自分の語彙の貧しさを嘆いても始まらない。 人生において、ほとんどあらゆることは、こちらの準備をいちいち待ってはくれない。 だいたい未知の言葉が出てこない会話も状況もあり得ない。 あの◯◯みたいなヤツ もしもあなたが伝説の英学者(としか言い様がない)斎藤秀三郎のごときネイティブ・スピーカーをいろいろと上回る英語力を持っていたとしても、相手がその単語を、いやその事物そのものを知らないなら、噛み砕いて説明しなければならない。 相手は「いや、そんなのうちの国にはないし」と言い訳するかも知れない。 こちらにあって、あちらにないものを説明するには、 something like(~のようなもの) という表現を使って、何か似ているものを持ってきて、言い抜けるのが、まずは手っ取り早
繰り返しはあまり役に立たない ものを覚えるのに、今でも頻繁に使われる方法に《繰り返す》というのがある。 これは思ったほど(一般に思われているほど)効果がない。 記憶システムを短期記憶と長期記憶から構成されるものとするレトロな二重貯蔵モデルにおいては,繰り返し唱えたり書きなぐったりして、記憶したい情報を反復することで,短期記憶から情報が失われないようにすると同時にその情報を長期記憶へと転送させるのだと考えられていた。 ところが,情報を単に反復することに時間を費やしても,必ずしもそれが記憶として定着するわけではないことがその後分かってきた。 現在では,こうした《繰り返し》は維持リハーサル maintenance rehearsal(または1次リハーサル primary rehearsal)と呼ばれ,情報を短期記憶に一時的に保持させるに過ぎないと考えられている。 記憶技法はめんどい 情報を長期記
私もそれほど上品な英語をバリバリと使いこなすわけではないので、英語を積極的に社内公用語化するというのはいろいろとジレンマもありつつだったのだが、結構込み入った話をするとどうしても詰まる。 先方 "....." あちき "I'm afraid I couldn't make out what you were getting at." 先方 "......" あちき "......." 先方 "Let me write it down on a board." あちき "Yeah." てな感じで。結局、書いて説明するわけね。 でも驚いたのは、本当に喋れなかった人でも案外どうにかなっちゃっていたこと。や、本人も英語を話せるようになるための努力を惜しまずにきたのだから、それはそれだけでももちろん素晴らしいことなのだが、それ以上に、下手な英語でも話す勇気や伝える度胸というのが必要なのだなあと。 言
どうしてもやる気がない時に自らを奮い立たせる方法に関するライフレシピをご紹介します。nanapi [ナナピ]は、みんなで作る暮らしのレシピサイトです。はじめに どうしてもやる気がない時ってありますよね。やる気がないからいつもダラダラしてしまい、勉強や仕事がうまくいかない、ということも多いと思います。 そこでやる気を出す方法を紹介したいと思います。 前提 まず、一番大事な前提を言います。 「行動している時にはやる気はでない」ということです。 脳には側坐核(そくざかく)という部分があります。 やる気というのは、この側坐核がポイントになります。この側坐核というのが働き、脳内物資が出るとやる気がでてくるというメカニズムになっています。 しかし、この側坐核というのは、「作業をすると活発に動き出す」という傾向にあります。作業興奮と呼ばれたりしますが、興奮すると脳内物質がでるのです。 参考:勉強のやる気
Twitterでお金をかけずに英を語学ぶにはどうしたらよいか?という質問を頂くことが多いので、以下思い付く方法をまとめてみます。 1.NHKの語学講座を活用する 「ええ、NHK?!」とか侮ってはなりません。 日本において最も安く効果的に語学を身につけることができる最良の手段の一つです。 (注)ちなみに筆者はNHKの回し者ではありません。 NHKの語学講座の良い点。 まず激安な点。必要なのは教科書代(360円)と、ラジオ聞く電気代と、広告の裏とペンとメモ帳。多分一ヶ月のコストは500円行かないぐらい。吉野屋で牛丼食べるの1回我慢すればOKな値段。 次、通学しなくて良く自分の都合にあわせて勉強できること。社会人だと忙しいので通学は無理という人もいるけどもこれならOK。 さらに質が素晴らしい。企画設計も講義もNHKの審査を通った一流の先生方。語学専門の方々が教えているし、発音もとても綺麗。それな
あなたは勉強をしたほうがいい理由を答えられますか。納得のいく答えを用意できない人は、いま勉強していない人です。勉強している人は、多くの理由を抱えています。しかし、その理由を知った時期が遅かったという人が大半だと思います。勉強しなければならない理由が、誰にとっても遅かったと認識されるのは何故でしょうか。それは勉強する意味を考える前に勉強させられていたからに他なりません。その理由を、これから学んでいく人に伝えることには大きな意義があります。 座右の古典 ―賢者の言葉に人生が変わる 作者: 鎌田浩毅出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2010/11/12メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (8件) を見る 勉強が嫌いな人の理由 勉強が嫌いな人は、とりあえず我慢して勉強する必要があることを主張します。当然、教えられたことだけを、嫌々ながら
外国語の新しい単語を脳が覚えるにはどうすればいいのかというのをケンブリッジ大学の神経学者が研究し、明らかにしたようです。 「なかなか外国語の単語を覚えることができない」という人にとっては一つの目安になります。 詳細は以下から。 Can't learn a foreign language? Not true, say scientists - Telegraph 方法は簡単、新しく覚えたい単語を「15分未満で160回聞く」とよいそうです。 これはどういう仕組みかというと、このようにして15分未満で160回の単語を聞くことにより、次にその単語を思い出そうとしたり記憶しようとしたりすることによって、新しく脳内にニューロンネットワークが形成されるため。 この記憶のためのニューロンネットワークの形成は以前に考えられているよりももっと素早く起こるということが今回の研究では明らかになっています。 Yu
Author:くるぶし(読書猿) twitter:@kurubushi_rm カテゴリ別記事一覧 新しい本が出ました。 読書猿『ゼロからの読書教室』NHK出版 2025/5/23刊行 読書猿『独学大全』ダイヤモンド社 2020/9/29書籍版刊行、電子書籍10/21配信。 ISBN-13 : 978-4478108536 2021/06/02 11刷決定 累計200,000部(紙+電子) 2022/10/26 14刷決定 累計260,000部(紙+電子) 紀伊國屋じんぶん大賞2021 第3位 アンダー29.5人文書大賞2021 新刊部門 第1位 第2の著作です。 2017/11/20刊行、4刷まで来ました。 読書猿 (著) 『問題解決大全』 ISBN:978-4894517806 2017/12/18 電書出ました。 Kindle版・楽天Kobo版・iBooks版 韓国語版 『문제해결 대
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