2019年4月1日のブックマーク (3件)

  • 今週の本棚:松原隆一郎・評 『社会科学と因果分析 ウェーバーの方法論から知の現在へ』=佐藤俊樹・著 | 毎日新聞

    (岩波書店・3024円) ウェーバー、百年の誤読 固い専門書だ。けれども推理小説のような展開で、滅法(めっぽう)面白い。20世紀初頭に書かれたマックス・ウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資主義の精神」や「社会科学的および社会政策的認識の『客観性』」(いわゆる「客観性」論文)は日の大学でもながらく取り上げられ、自然科学が法則の解明に携わるのに対して、社会科学は価値の創造にかかわるという理解から日人の生き方を糾(ただ)す方向で読み継がれてきた。しかしそれはおよそ誤読だったというのだ。 誤解のもとは「法則」の理解にあった。それを条件が満たされれば繰り返される自然法則のように考えると、西欧における資主義の勃興のように歴史上一回限り生じた事象の原因を追求するのには使えない。実はウェーバーの「法則論的」という言葉には、「客観性」論文を書いた1904年以降に、法則科学の「法則」とはまった

    今週の本棚:松原隆一郎・評 『社会科学と因果分析 ウェーバーの方法論から知の現在へ』=佐藤俊樹・著 | 毎日新聞
  • 大伴旅人について : 特に讃酒歌と梅花歌との関係について

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  • 平成30年度東京大学卒業式 総長告辞 | 東京大学

    平成30年度東京大学卒業式 総長告辞 日ここに学士の学位を取得し、卒業式を迎えられた10学部、3,017名の卒業生のみなさんに、東京大学の教職員を代表して心からお祝いを申し上げます。また、この日にいたるまで、長い年月、みなさんの成長を支えてこられたご家族の皆様方のご苦労に対し、敬意と感謝の意を表します。学が送り出した卒業生は、みなさんを含め合計286,106名となりました。1989年1月に始まった平成という時代が今、幕を閉じようとしています。みなさんは平成最後の卒業生として、学を巣立つことになります。 今からちょうど4年前の2015年4月、私は東京大学総長として初めての入学式に臨みました。みなさんの多くも新入生として、同じ式に出席されていたと思います。その席で私がみなさんに伝えたメッセージの中に、「多様性を活力とした協働」という言葉がありました。覚えているでしょうか。 それから僅か4

    平成30年度東京大学卒業式 総長告辞 | 東京大学