Linux Foundation傘下のNode.js Foundationは11月20日、「Node.js 8.13.0」のリリースを発表した。バージョン8系の最新版で、細かな機能強化や修正も加わっている。 Node.js 8.13は2017年5月にCurrent版として公開されたバージョン8系の最新版。バージョン8系は同年10月に公開されたバージョン8.9.0より長期サポート(LTS)が提供されている。開発コードは「Carbon」。なお、最新機能を搭載したCurrent版の最新版は、11月15日公開されたNode.js 11.2.0。Node.jsは偶数バージョンを対象としてLTSを提供しており、10系でもすでにLTSが提供されている(現在の最新バージョンは10.13.0)。LTSでは合計30か月間のメンテナンスが行われる。 Assertではassert.throwsの強化など一部のコミ
GNU OrgaDoc開発チームは11月20日、「GNU OrgaDoc 1.0」を公開した。rsyncコマンドやファイル同期ツール「unison」を使ってドキュメント群をコンピュータ間で簡単に複製・保持できるもので、別途データベースなどを用意することなしに利用できるという。 GNU OrgaDocは複数のコンピュータの間でドキュメントのプールを複製したり維持するためのソフトウェア。ドキュメントの同期はrsyncまたはunisonを利用し、またドキュメントのリストやインデックスなどを作成する機能も備える。 ドキュメント管理にはXMLベースの設定ファイルを利用する。この設定ファイルに基づいてHTML形式のインデックスファイルを生成できるほか、ドキュメント情報をBibtexやLatex向けに出力したり、JSONやプレインテキスト、Ast(ASCII)形式でインデックス情報を出力できる。 本バー
Apache OpenOffice Projectは11月18日(米国時間)、オフィススイートの最新版「Apache OpenOffice 4.1.6」を公開した。バグの修正が中心のポイントリリースとなる。 Apache OpenOffice(AOO)は、ワープロ「Writer」、表計算「Calc」、プレゼンテーション「Impress」、図形描画「Draw」などのソフトウェアで構成されるオフィススイート。元々は米Sun Microsystemsがオープンソースプロジェクトとして開発を進めていたが、OracleによるSun買収を受けてOracle傘下となり、その後Apache Software Foundation下のプロジェクトとなった。なお、Oracleによる買収後主要開発者はOpenOfficeからフォークしたプロジェクト「LibreOffice」および開発母体のThe Documen
オランダGitLabは11月16日、Gitリポジトリをベースとするプロジェクト管理/コラボレーションツール「GitLab 11.5」を発表した。リリースは11月22日を予定している。有償のEnterprise EditionではAmazon Elasticsearchのサポートが5.6/6になるなどの変更が加わっている。 GitLab 11.5は、10月に公開したバージョン11.4に続く最新版。11月22日に公開予定で、現行版は10月後半に公開された「GitLab 11.4」。 大きな変更として、Amazon Elasticsearchのサポートがバージョン6となり、5系は5.6以上となった。ElasticsearchはApache Luceneベースの検索システム。GitLabではEnterprise Edition 8.4より導入している。 Elasticsearch 6では、インデッ
米Amazonのクラウド事業Amazon Web Services(AWS)は11月14日、独自のOpenJDKディストリビューション「Amazon Corretto」のプレビュー版リリースを発表した。OpenJDKをベースにパフォーマンス向上やセキュリティ修正といったサポートを提供するディストリビューションで、最低でも2023年6月までという長期サポート、マルチプラットフォーム対応、運用環境向けなどの特徴を持つ。 Amazonは社内の多数のサービスでOpenJDKを運用しており、これを社外にも提供するという。WindowsやmacOS、Amazon Linux 2などを含む一般的なOSで利用できる。ライセンスはGPLv2.0。 米Oracleは3月のJava 10発表時に、次期Java 11よりJDKのサポートを原則として有償にする計画を発表していた。AWSによると、AWS顧客においてJ
米Microsoftは11月12日、コードエディタ「Visual Studio Code 1.29」(October 2018)を公開した。複数行の検索サポートなど検索でいくつかの強化が加わっている。 Visual Studio CodeはMicrosoftが開発するコードエディタ。Web開発やクラウドアプリケーション開発およびデバッグに適している。WindowsだけでなくmacOSやLinuxでも動作し、Gitなどのソースコード管理システムの統合、自動入力補完機能「IntelliSense」といった特徴を持つ。MIT Licenseの下で公開されている。 Visual Studio Codeは毎月のリリースサイクルを持ち、バージョン1.29は10月はじめに公開されたバージョン1.28に続く最新版となる。本バージョンでは検索キーワードに「\n」が含まれていた場合、複数行にわたる検索が実行で
米Red Hatは11月13日(米国時間)、OpenStackディストリビューションの最新版となる「Red Hat OpenStack Platform 14」を発表した。OpenStackは夏に公開されたバージョン14(「Rocky」)を採用し、Kubernetesベースの自社コンテナ技術との統合も強化した。 Red Hat OpenStack Platformは、Red HatのOpenStackディストリビューション。これを利用してハードウェアのリソースを仮想化してIaaSを構築できる。「Red Hat CloudForms」を利用した一元管理、「Red Hat Ceph Storage」クラウドストレージなど、Red Hatの技術との統合性もある。 Red Hat OpenStack Platform 14は、6月末に公開されたバージョン13に続く最新版。Red HatのKuben
Linuxなどのオープンソースプロジェクトを推進する非営利団体The Linux Foundationは11月12日、分散ストレージ「Ceph」プロジェクトの母体となるCeph Foundationの立ち上げを発表した。英Canonical、米Red Hat、独SUSEなど30以上の技術企業が加わっている。 Cephは2006年にカリフォルニア大サンタクルーズ校の学生だったSage Weil氏らが開発したオープンソースの分散ストレージシステム。オブジェクトやブロック、ファイル単位でのアクセスが行える。Weil氏はその後、Cephのサポートを提供するInktank Storageを設立、その後Red Hatが同社を買収してRed Hat傘下となった。現在ではクラウド事業者や金融、テレコムといった大企業や学術機関などが利用している。最新の安定版は9月に公開された「Ceph 13.2.2」(「M
さまざまなクラウドサービスに対応し、統一的なインターフェイスでクラウド環境の操作を行えるPythonライブラリ「Apache Libcloud」開発チームは11月10日、最新版となる「Apache Libcloud 2.4.0」を公開した。Python 3.7に対応するなどの強化が加わっている。 Apache Libcloudは統一されたAPIを使ってクラウド環境を一元的に管理できるPythonライブラリ。Comupute、Storage、Load Balancers、DNS、Container、Backupと6種類のAPIがあり、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、OpenStack、Apache Cloud Stack、Cloud Frare、Google Cloud Platformなど50種類以上のクラウドサービスに対応する。これにより
The PostgreSQL Global Development Groupは11月8日、「PostgreSQL 11.1」をはじめ、複数のバージョンの最新のポイントリリースを公開した。過去3か月分のセキュリティ修正を含むもので、ユーザーに対しアップデートを呼びかけている。 PostgreSQL 11.1は10月中旬に公開された11系の最新版となる。CVE-2018-16850として脆弱性が報告されているpg_upgradeとpg_dumpにおけるSQLインジェクションにつながる可能性のあるバグが修正された。 このほか、macOS 10.14(Mojave)上でのビルドの問題の修正、Windowsでの管理者アカウントによるリグレッションテストなどが加わった。SP-GiSTインデックススキャン繰り返し時のメモリリークなど、細かなバグも多数修正されている。 開発チームはPostgreSQL
米Dockerは11月8日、コンテナプラットフォームサービス「Docker Enterprise 2.1」を発表した。Windows Serverのサポートを拡大したほか、セキュリティも強化した。 Docker EnterpriseはDockerベースの商用プラットフォームで、企業が必要とするセキュリティやオペレーションのための技術を備える。 Docker Enterprise 2.1は、4月に公開されたバージョン2.0に続く最新版。最大の目玉となったWindows Serverのサポート拡大では、Windows Server 1709/1803およびWindows Server 2019に対応した。すでに対応済みのWindows Server 2016に加わるものとなり、これにより様々なWindows ServerベースのアプリケーションをサポートしながらWindows Server C
ネイティブモバイルアプリ開発に対応するJavaScriptフレームワーク「NativeScript」の開発チームは11月6日、最新のメジャーリリースとなる「NativeScript 5.0」を公開した。 NativeScriptはJavaScript、TypeScript、Angular、Vue.jsといった技術を活用してモバイルアプリを開発できるフレームワーク。一度定義するとどこでも動かせるというネイティブのパフォーマンス、npm、CocoaPods、Gradleなどの既存プラグインを再利用できるという拡張性、クロスプラットフォームなどを特徴とする。 NativeScript 5.0は、4月に公開されたバージョン4に続くメジャーリリースとなる。 Hot Module Replacement(HMR)をベータとして導入した。アプリケーション全体ではなく、変更が加わったモジュールのみを再読込
KDE Connectはスマートフォンなどの端末とKDEデスクトップとの連携を行うためのアプリ。ファイルやリンクを共有できるほか、デスクトップからデバイス内のコンテンツをブラウズしたり、充電レベルをチェックできる。また、デバイス側ではKDEデスクトップからの通知を受け取ったり、リモコンとして使ってデスクトップ上での音楽再生を制御したり、事前に設定しておいたコマンドを実行するといったことができる。2016年8月に正式版が公開されている。 KDE Desktop 1.10では、2017年に公開されたAndroid 8(「Oreo」)をサポートした。Android 8ではSupport Libraryが新しくなることから、Android 4のサポートがなくなった。これによる影響は400人ぐらいと見積もっている。Android 8対応による変更としては、バックグラウンドで動くアプリに制限が加わった
Debianベースのディストリビューション「Parrot」開発チームは11月3日、最新安定版となる「Parrot 4.3」を公開した。 ParrotはDebianの開発版である「Dabian Testing」をベースとしたGNU/Linuxディストリビューション。セキュリティツールやサンドボックス化されたシステムなどのセキュリティ、プライバシーのための機能、言語やエディタなど開発者向けの機能を備えている。ライセンスはGPLv3。 Parrot 4.3は5月に公開されたParrot 4系の最新版。Linuxカーネルはバージョン4.8.10を採用した。 コアではDebian Testingが最新のものとなり、サンドボックスシステムもfirejail、apparmorともに多数の強化を加えた。サンドボックスは全体がスムーズになり、安全性と信頼性が強化されたという。MAIAアイコンテーマをアップデ
米Facebookは10月30日、同社によるLinux関連のオープンソースコンポーネント開発に関する取り組みを発表した。同社はBPFやBtrfsといったLinuxのコンポーネントを活用し、開発にも関わっているという。 Facebookは自社データセンターにおける問題点を解決するために社内にLinuxカーネル開発者やLinuxアプリケーション開発者を抱えており、協力してサーバー群の効率の良い管理のために開発したコンポーネント/ツールを開発・公開しているという。これらは大規模なサービスを提供するプラットフォームで有用なコンポーネント/ツールとしている。 同社が開発に関わるオープンソースソフトウェアに関する情報をまとめたサイト「Facebook Open Source」のLinuxカテゴリでは、現時点でBPF(Berkeley Packet Filter)、Btrfs、Netconsd、Cgro
Apache Subversion開発チームは10月30日、ソースコード管理システムの最新版となる「Apache Subversion 1.11.0」を公開した。コミットしていない変更についてスナップショットを保存できる「コミットチェックポイント」機能が実験的に導入されている。 Apache Subversion(SVN)はソースコードのバージョン管理などを行うソースコード管理システム。元々は米CollabNetが開発を主導していたが、2009年にApache Software Foundation(ASF)に移管されASF傘下のプロジェクトとして開発が続けられている。 Apache Subversion 1.11は4月に公開したバージョン1.10に続く最新版。コミットしていない変更のスナップショットを保存する機能「コミットチェックポイント」を実験的に導入した。必要に応じてワーキングコピー
チェコJetbrainsは10月30日、Javaと互換性のあるプログラミング言語Kotlinの最新版となる「Kotlin 1.3」を公開した。コルーチンが正式扱いになったほか、ネイティブバイナリを出力する技術もベータ機能として導入された。 KotlinはJava仮想マシン上で動作するコードを出力するプログラミング言語処理系。静的型付け、Javaとの互換性などの特徴を持つ。Androidの公式な開発言語として認められており、開発チームによると、2018年に入り前年比2倍以上という約150万人の開発者がKotlinコードを書いたという。 Kotlin 1.3は、2017年11月に公開されたバージョン1.2に続く最新版。非同期に実行されるコードを作成できるコルーチンが安定扱いとなった。APIとABIに変更が加わっており、マイグレーションのサポートも提供する。また、コルーチンを使用してHTTPスタ
チェコJetbrainsは10月30日、プログラミング言語の最新版となる「Kotlin 1.3」を公開した。コルーチンが正式扱いになるなどの機能が加わっている。 KotlinはJava仮想マシン上で動作し、静的型付け、Javaとの互換性などの特徴を持つ。Googleにより、Androidの開発言語として認められている。開発チームによると、2018年に入り、前年比2倍以上という約150万人の開発者がKotlinコードを書いたという。 Kotlin 1.3は、2017年11月に公開されたバージョン1.2に続く最新版。 ノンブロッキングの非同期コードを作成するコルーチンが安定扱いとなった。APIとABIに変更が加わっており、マイグレーションのサポートも提供する。また、コルーチンを使用してHTTPスタック全体を非同期的に実装するアプリケーションフレームワークのKtorはバージョン1.0をベータ公開
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