現在30代半ばの僕にとって、物心ついたときには既に世の中には男女平等の空気が色濃く流れていました。小学校のときの担任の先生も「男らしさ、女らしさなんて時代遅れ!僕は男女差別しない。だから男子も女子も平等に『さん』付けで呼ぶよ」と担任初日の日にわざわざ宣言していました。 そんな担任と空気感の中で多感な年頃を過ごしたせいか、僕自身も「男らしさ」や「女らしさ」についてはいつしか懐疑的になっていきました。そんなものは旧時代の大人たちが作った幻想に過ぎないのだろう、と。 考えに変化が訪れたのは、自分の娘(現在4歳)と息子(同2歳)が生まれてから。 例えば、玩具。 おもちゃ屋に連れて行って「好きな玩具を選びな」と言うと、娘は大抵ぬいぐるみを選びます。友達8人、アンパンマン、妖怪ウォッチなど、そのときハマっている番組のぬいぐるみを買ってもらうと大喜び。ぬいぐるみを抱きしめたり手をつないで歩いているところ