急に盛り上がり始めた背景 この2年ほどで「ふるさと納税」が盛り上がりを見せている。総務省の調査結果によると、平成27年(2015年)度の「ふるさと納税」の実績は約1653億円で前年度に比べて4.3倍、納入件数は約726万件で前年度比3.8倍という急激な伸び方だ。 「ふるさと納税」の制度がスタートしたのは、平成20年(2008年)。当初「ふるさと納税は広がらない」という意見が大半を占めていた。その予想通りスタートして数年は実績も100億円前後の横ばいで推移していた。 ところが一昨年(平成26年)、いきなり389億円と急伸した後、翌年には一気に1653億円まで急上昇したのだ。 この急激な上昇の要因は、大きく3つある。1つは、「ふるさとチョイス」、「さとふる」など、ふるさと納税ポータルサイトの機能が充実してきたことだ。これらのサイトでは、全国自治体の返礼品をわかりやすく紹介すると同時に、寄付金納