仕事は、好きだ。 仕事にはいつもお題があって、アイデアを考えるのは面白いし、色んな人と関わるのも楽しいし、新しいことを学ぶこともできる。 家族ができるまでは、僕は一年のうちでちゃんと休むのは正月くらいで、別に休みたいとも思わなかった。 やるべきことも、やりたいことも、いくらでもあった。 特に休日の職場は静かで、平日のあいだに積み残した作業を消化したり、やりたくてもできなかった企画を考えたり、ついでに前から読みたかった本も読んだりと、かなり貴重な「バッファー」だった。 いま考えてみると、若い頃の僕には何か特殊な能力があったわけではなく、会社からすれば「たいした人材ではないが、いくらでも働くことできる」ことに価値があったのだと思うし、自分も無意識にそこに依存していたと思う。 だから僕は自分が持っている時間のほとんどを仕事に費やしていたし、それが当たり前だと思っていた。 ★ 先日、こんな面白い記