浄ノ池特有魚類生息地(じょうのいけとくゆうぎょるいせいそくち)とは、静岡県伊東市和田1丁目にかつて存在した、国の天然記念物に指定されていた小さな池である[† 1]。 水面面積わずか15坪のこの池は、池底より温泉が常に湧出していた[1]ため、水温が年間を通じ摂氏約26°Cから28°Cの微温湯に保たれており、淡水であるにもかかわらず複数種の南方系海水魚・汽水魚が生息していたことから、特有の魚類生息地として1922年(大正11年)に国の天然記念物に指定された[2][3][4][5]。しかし1958年(昭和33年)の狩野川台風の影響および温泉湧出の停止等、生息域環境の変化により特有の魚類は見られなくなり[6]、1982年(昭和57年)に天然記念物の指定が解除された[7]。 浄ノ池(以下、浄の池と記述する)は指定解除後に埋め立てられ池自体が消滅しており、2020年現在、跡地には民間病院が建てられ往時