コオロギをスナックやクッキーに コオロギのパウダー(左上)とクッキー(右上)、スナック(下)【時事通信社】 米欧を中心に、食用や動物用飼料としてコオロギなどの昆虫を育てる「昆虫養殖」がじわりと広がっている。世界人口の増加に伴い、肉や魚といった動物性たんぱく質が足りなくなると予想される中、新たな供給源として昆虫への期待が高まっているためだ。昆虫を食べることへの抵抗感など、課題を克服できれば、消費は急拡大する可能性がある。 (シカゴ支局・デハーン英利子) ◇ ◇ 米北西部モンタナ州のボーズマン・イエローストン国際空港から車で8分ほどのところにある「カウボーイ・クリケット・ファームズ」は、人間の食用にコオロギを養殖している。 養殖場の内部は、コオロギの生育に適するように、常に32~35度に保たれ、湿度は30~40%に設定されている。1日で最大10万匹がふ化し、プラスチック容器の中で、マメ科の多