陸軍の青年将校らが首都・東京の中枢を占拠した二・二六事件で戒厳司令部が置かれるなど、昭和史の舞台ともなった東京の「九段会館」が、特徴的な外観など建物の半分以上を残し、高層ビルとして建て替えられる見通しとなりました。 東京・千代田区の九段会館は、戦前の昭和9年に「軍人会館」として建てられ、陸軍の青年将校らが首都・東京の中枢を占拠し、政府要人らを殺害した昭和11年の二・二六事件で戒厳司令部が置かれるなど昭和史の舞台ともなりました。 戦後は日本遺族会が運営していましたが、東日本大震災で天井が落下し、死傷者が出たことから閉鎖され、土地と建物を所有する国は、活用方法について検討するため、ことし1月、都市計画や建築の専門家をメンバーとする委員会を設置しました。 この委員会は3日、九段会館の道路に面した部分など建物の半分以上を残したうえで、高さ75メートル程度の高層ビルに建て替えるとする報告書を公表しま