【経済裏読み】ドイツ製でもアメ車イメージ フォードはなぜ日本で売れなかったのか? 年内「完全撤退」を惜しむ声続々 世界的な自動車メーカー「フォード」が、年内に日本市場から完全撤退する。マスタング、エクスプローラー、フォーカス…自動車ファンに高い人気を誇る名車を生み出してきたビッグブランドが、なぜ日本を去ることになったのか? 市場では「アメ車(アメリカ製の車)は売れない」と言われるが、実はフォード製の半分が欧州で企画・設計されたドイツ車であることは、あまり知られていない。筆者の試乗体験を踏まえ、フォード車の真の実力を検証する。 「投資効果見込めない」と決断1月25日、フォード完全撤退という衝撃的な発表が日本中を驚かせた。 「収益性確保に向けた合理的な道筋が立たず、投資に対して十分なリターンは見込めない」 これが決断の理由だ。日本法人は年内に閉鎖し、従業員約290人は解雇。販売店網も消滅し、日