高校に忍び込み、女子高生の制服を盗んだとして逮捕されたのは、コント日本一にも輝いた人気お笑い芸人だった。彼が法廷で語ったのは、華やかな芸能界での活躍とはかけ離れた複雑な心の内だった。 2016年3月2日、東京地裁429号法廷であった初公判。人気お笑いコンビで主に「ツッコミ」を担当していた被告の男(45)は、黒いスーツ姿で証言台の前に立った。 裁判官「起訴内容に間違いはありませんか」 被告「間違いありません」 被告の起訴内容は、14年から15年に東京都内などの高校に忍び込み、女子高生の制服などを盗んだというもの。逮捕容疑と追起訴分を合わせ、8校に侵入し、うち6校から25人分の制服などを盗んだとされる。 被告が盗みに及んだのはこれだけではない。検察側は冒頭陳述で「被告は自ら認めているだけでも、20年ほど前から繰り返し制服を盗み出していた」と指摘した。 なぜ、人気芸人になってもこのような犯罪をや