「Microsoft 365 Copilot」を発表した3月17日開催のMicrosoft March 2023 Eventより。 出典:マイクロソフト ジェネレーティブAI(生成型AI)をめぐるグーグルとマイクロソフトの競争が激化している。 2022年に画像生成AIから始まった各社の競争は、検索エンジン的な用途を経て、いよいよ一般的なビジネスツールへと実装のステージを拡大しつつある。 筆者の見るところ、グーグルとマイクロソフトの「AIアピール合戦」は、まずマイクロソフトが勝利を収めたようにみえる。2月、検索エンジンに生成型AIを融合させた「新しいBing」の発表から始まった戦いは、今日現在、さらに本格化している。ただ、3月におきたマイクロソフト、グーグル両社の「ビジネスツールでのアピール」も、先行していたマイクロソフトが有利、という印象を受ける。 もちろん、勝負はこれからだ。ビジネスツー
マネージド&セキュリティサービス部 セキュリティサービス部門 インシデントレスポンスチームの濱崎と戸祭です。 今回は、Microsoft社がMicrosoft 365 (Office 365) 内で提供するビジネスメールサービス「Microsoft Exchange Online」の監査ログについて、不正アクセスの観点でお話します。 本記事は前後編に分かれており、前編ではログの概要と取得について説明します。 後編ではログを記録しておくための設定について説明します。 はじめに Microsoft Exchange Onlineへの不正アクセスが発生した場合、いつ発生したか、どのアカウントが被害にあったか、どのようなデータが閲覧・持ち出されたか、どのような攻撃の踏み台にされたか、などを明らかにする必要があります。 ところが、Microsoft Exchange OnlineはAzureAD等い
JAXA(宇宙航空研究開発機構)は7月5日、2023年に受けた不正アクセスの詳細を発表した。VPN機器の脆弱性を狙った攻撃による不正アクセスを受け、職員の個人情報を含む一部の情報が漏えいしていたという。漏えいした情報の詳細は「相手方との関係もあることから差し控える」としている。 JAXAは今年も複数回、VPN機器を狙った攻撃を受けているが、これによる情報漏えいはないことを確認している。 情報漏えいにつながった攻撃は昨年10月、外部機関からの通報がきっかけで発覚。JAXAの業務用イントラネットの一部のサーバに対する不正アクセスを検知した。 VPN装置の脆弱性をついた攻撃で、JAXAの一部のサーバと端末に侵入されたという。未知のマルウェアが複数使用されていたため、侵害の検知が困難だったとしている。 攻撃者は、侵入したサーバからさらに侵害を広げ、アカウント情報などを窃取。この情報を使い、正規ユー
米Microsoftは11月2日(現地時間)、オンラインイベント「Microsoft Ignite」で、「Microsoft 365」の新アプリ「Microsoft Loop」を発表した。Teams、Outlook、OneNoteなどのアプリを横断して使えるツールで、今月中にロールアウトする計画だ。 Loopは3つの要素「Loop components」「Loop Pages」「Loop workspaces」で構成される。 Loop componentsは、Teams内のチャット、会議、メール、ドキュメントなどの中での共同作業を助けるミニアプリのようなツール。投票テーブルやステータストラッカーなどが用意されており、ユーザーが独自のコンポーネントを作成することもできる。
このたび、在学するキングス・カレッジ・ロンドン(KCL)より発行されているMicrosoft 365アカウントに、何者かが不正アクセスを試みた形跡を確認いたしました。 2023年9月から10月に掛けて、当方が私的に使用している電子メールアドレスに宛てて『King's College London アカウントの電子メール確認コード』と題する複数の電子メールが届きました。この電子メールは、KCLより発行されているMicrosoft 365アカウントのパスワードを忘失したときに、回復用に設定されている電子メールアドレスに宛ててMicrosoftから送信されるもので、この電子メールに記載されているコードを利用すれば、Microsoft 365アカウントのパスワードをリセットできます。 しかし、当方は、この時期にMicrosoft 365アカウントのパスワードを忘失しておらず、またパスワードのリセッ
米Microsoftは3月16日(現地時間)、米OpenAIのGPT-4を含むLLM(大規模言語モデル)採用のビジネス支援ツール「Microsoft 365 Copilot」を発表した。 Microsoft 365 Copilot(以下、「Copilot」)は、Word、Excel、Outlook、PowerPoint、Teamsで「ChatGPT」のように自然言語で命令することで仕事を効率化してくれる。 おおまかな仕組みは、ユーザーが各アプリでCopilotにプロンプト(命令)を与えると、Copilotはこれらのアプリのデータ(Microsoftが「Microsoft Graph」と呼ぶ、メール、ファイル、チャットやMeetの履歴、カレンダー、連絡先など)にグラウンディング(プロンプトをデータに結びつける)し、それをLLMに送る。LLMは与えられたデータをChatGPTと同じように処理し
「業務上、管理者権限が必要だから」と依頼をもらって管理者権限を付与することがあります。ただ、いろいろ悩みがあって。自分なりの対応をまとめてみました。 権限の種類権限付与特定の管理センターでしか付与できない権限権限外す依頼はまずもらえない/権限の棚卸管理者アカウントのセキュリティ権限の種類多い。とりあえず多い。Microsoft 365 管理センター - 役割 - 役割の割り当てから確認できる権限の種類は、おすすめの権限だと8種類だけど、展開すると65種類!それぞれで、何ができるなんて、覚えるのも大変ですね。 Azure AD 管理センター - ロールと管理者からだと、もっとあります。 権限の付与どちらの画面からも、ユーザーやを割り当てできます。少人数だったら、GUIで割り当てるのも一つの方法です。グループの割り当てはメニューに表示されているものの、この記事を書いている2022年2月4日時点
Microsoft、DropboxやGoogle Driveなどから「Microsoft 365」への移行ツール企業Moverを買収 Microsoftが、GoogleやDropboxなどの他社サービスから「Microsoft 365」への移行を支援するツールを手掛ける新興企業Moverを買収した。 米Microsoftは10月21日(現地時間)、他社サービスから「Microsoft 365」への移行を支援するツールを手掛けるカナダの新興企業Moverを買収したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。 Moverは、2012年創業のアルバータ州エドモントンに拠点を置く非公開企業。Box、Dropbox、Egnyte、Google Driveなど12以上のクラウドサービスプロバイダーからMicrosoftのOneDriveやSharePointへの移行をサポートし、Microsof
Microsoftが提供するOfficeアプリやクラウドサービスをひとつにまとめた「Microsoft 365」には、ユーザーの生産性を数値で評価する「生産性スコア」という機能が実装される予定で、記事作成時点ですでにプライベートプレビュー版が公開されています。この生産性スコアという機能が、従業員を監視するための強力なツールになってしまうと、プライバシー関連の研究者であるウォルフィー・クリストル氏が指摘しています。 Wolfie Christlさん (@WolfieChristl) / Twitter https://twitter.com/WolfieChristl クリストル氏は「Microsoft 365の新機能である『生産性スコア』により、同ツールが本格的な職場監視ツールになる」と危惧しています。 Esoteric metrics based on analyzing extensi
Contoso Corporation は、パリに本社を置く多国籍企業です。 同社は、100,000 を超える製品を持つ製造、販売、およびサポート組織です。 世界の Contoso 図 1 は、パリの本社オフィスと、さまざまな大陸の地域ハブとサテライト オフィスを示しています。 図 1: 世界中の Contoso オフィス Contoso には、次の 3 つのレベルのオフィスがあります。 Headquarters Contoso 本社はパリ郊外の企業キャンパスで、管理、エンジニアリング、製造施設用に数十の建物があります。 Contoso のすべてのデータセンターとそのインターネットプレゼンスは、パリ本社に配置されています。 本社には 25,000 人のワーカーがいます。 地域ハブ ハブオフィスは、60%の売上とサポートスタッフを持つ世界の特定の地域にサービスを提供しています。 各リージョン
日本マイクロソフト株式会社がWordやExcel、PowerPointなどのOffice製品の値上げを発表しました。値上げの実施日は2023年6月1日で、値上げ対象製品には買い切りのOffice製品だけでなくサブスクリプションサービスのMicrosoft 365も含まれています。 コンシューマ向け Microsoft 365 および Office 製品の価格改定について - Windows Blog for Japan https://blogs.windows.com/japan/2023/05/12/price-revisions-for-microsoft-365-and-office-products-for-consumers/ 買い切りOfficeアプリの2023年6月1日以降の販売価格は以下の通り。 製品名記事作成時点の価格(税抜)2023年6月1日以降の価格(税抜)Offi
August 17, 2021: Support is now unavailable for Microsoft 365 apps and services on IE11. Additionally, you should expect no new features when accessing Microsoft 365 apps and services on IE11 and that the daily usage experience for users could get progressively worse over time until the apps and services are disconnected. Banners will be used to communicate and alert users to upcoming changes in e
米Microsoft(マイクロソフト)は2022年7月中旬、大規模なフィッシング攻撃(フィッシング詐欺)が展開されているとして注意を呼びかけた。対象はMicrosoft 365(旧称Office 365)を利用する企業や組織。2021年9月以降、1万を超える企業や組織に対して攻撃が行われているという。 この攻撃の特徴は、大規模なことに加えて多要素認証(MFA:Multi-Factor Authentication)を破ること。攻撃者は多要素認証を破り、正規ユーザーのメールアカウントなどを乗っ取る。一体、どのようにして破るのだろうか。 複数の認証要素で安全性を高めたはずが 社内のシステムとは異なり、クラウドサービスにはインターネット経由で誰でもアクセスできる。このため正規のユーザーかどうかを確認するユーザー認証がとても重要になる。 そこでメールなどのクラウドサービスを利用する企業の一部は、多
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます Microsoftは現在、「Internet Explorer」(IE 11)、「Microsoft Edge」の旧版(Microsoft Edge Legacy)と新版をサポートしている。2021年8月中頃までに、3つのブラウザーのうち2つのサポートを段階的にフェーズアウトする計画だ。 Microsoftは米国時間8月17日、IE 11と旧版Edgeのサポート終了スケジュールをブログ記事で明らかにした。 2020年11月30日以降、「Microsoft Teams」ウェブアプリはIE 11をサポートしなくなる。「Microsoft 365」の残りのすべてのアプリとサービスも、2021年8月17日にIE 11のサポートを終了する。 20
「Internet Explore 11(IE 11)」で「Microsoft 365」を使えるのは2021年8月17日まで 米Microsoftは8月17日(現地時間)、Webブラウザ「Internet Explore 11(IE 11)」および「Microsoft Edge Legacy」(2015年7月にWindows 10の既定ブラウザとしてリリースされたHTMLベースのブラウザ)の「Microsoft 365」でのサポート終了までの日程を発表した。 基本的には、IEの最新版はOSと同じ期限までサポートされる。今回発表されたのは、Microsoft 365でのサポートについてだ。つまり、IE 11からMicrosoft 365アプリやサービスにアクセスできなくなるまでの日程だ。 まず、今年の11月30日以降、IE 11でWeb会議サービス「Microsoft Teams」が使えなく
Microsoftは同社の「OneNote」アプリケーションに人工知能(AI)機能を搭載し、必要なコンテンツをより容易かつ迅速に作成できるようにする計画だ。OneNote担当製品マネージャーであるGreg Mace氏は米国時間4月5日、同社のAIツールである「Microsoft 365 Copilot」がOneNoteでも利用可能になると同社ブログで明らかにした。 Copilotは、「Word」や「Excel」「PowerPoint」「Outlook」「Teams」などの「Microsoft 365」アプリへの搭載が既に発表されており、OneNoteへの搭載により、OpenAIの「GPT-4」のような大規模言語モデル(LLM)と、ノートやカレンダー、電子メール、チャット、ドキュメント、ミーティングといったデータの連携が可能になる。Microsoftによると、同機能は次の2つの形態でユーザー
アクセンチュア株式会社は「生成AIを活用した経営術・仕事術 最新動向」をテーマに報道関係者向け勉強会を2023年11月2日に開催した。 アクセンチュア自身が先行使用してきた「Microsoft 365 Copilot」などを通して、生成AIを社内でどのように活用しているかを公開するとともに、アクセンチュアの生成AI「ブレインバディ」の社内活用方法を紹介した。また、グローバルで実施した最新調査結果や事例などにも触れながら、生成AIの今後の活用やデジタルツインへの展開予想等を紹介した。 「Microsoft 365 Copilot」先行ユーザーから見た生成AIの便利な点 勉強会には当社のAIセンター長、保科学世氏が登壇し、「ChatGPT」の登場による生成AIのインパクトの大きさと、一年が経過してもなお、その衝撃は続いていることを強調した。 そして、11月1日に正式リリースされた「Micros
Microsoftがサブスクリプションプラン「Microsoft 365」の価格を2022年3月1日から値上げすることを発表しました。 New pricing for Microsoft 365 | Microsoft 365 Blog https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/blog/2021/08/19/new-pricing-for-microsoft-365/ 価格改定されるプランは以下の通り。なお、記事作成時点では日本での正式価格は発表されていません。 まず、一般法人向けプランでは「Microsoft 365 Business Basic」が1人当たり月間5ドル(540円)から6ドル(約660円)に値上げされ、「Microsoft 365 Business Premium」が1人当たり月間20ドル(2180円)から22ドル(約2
こんにちは、富士通で生成AI推進を担当している淺間です。 生成AIの業務利用において、非常に注目されているMicrosoft社の「Microsoft Copilot for Microsoft 365」(以下、Copilot for Microsoft 365)をご存じでしょうか。Teams、PowerPoint、 Outlookなど、おなじみのMicrosoftアプリケーションに生成AIを導入する強力なサービスとして話題です。 Copilot(コパイロット、飛行機の副操縦士の意味)と言えば、先日、Microsoftから発表のあった個人向けCopilot Proも記憶に新しいですね。 富士通は早期アクセスプログラムに参加し、2023年10月より本サービスのトライアルを実施してきました。 この記事では、トライアルの様子、ユーザー評価、厳選したユースケースなどを紹介したいと思います。 Copi
ちょっと待った! 個人向けMicrosoft DefenderアプリはMicrosoft 365製品ファミリー向けではありません、Windows標準のDefenderも置き換えません:その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(213) 既にIT系メディアのニュースでご存じかもしれませんが、Microsoftは2022年6月中旬に、クロスデバイス対応の個人向けアプリおよびサービスである「Microsoft Defender for individuals(個人向けMicrosoft Defender)」の提供を開始しました。自分も利用できると誤ってインストール、さらには無駄に購入してしまわないように、想定される勘違いをリストアップしてみました。
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