■Z世代を中心に「手紙」報道への拒絶感が広がっている 知床遊覧船の沈没事故で亡くなった22歳の男性が船上で恋人の女性にプロポーズするための手紙が駐車していた車内から見つかり、遺族が葬儀に合わせてマスコミに公開した問題は今も報道のあり方に波紋を広げている。 【この記事の画像を見る】 メディアの対応を見ると、新聞やテレビなど、いわゆるマスコミ各社は全文を掲載するなど大々的に報道した。だが特にテレビでアナウンサーや声優らが「手紙」を感情たっぷりに読み上げたことに対しては「拒絶感」や「違和感」を覚えた人が多かったようだ。 Yahoo! ニュースのコメント欄などにもそうした反応が書き込まれている。 なかでもZ世代と呼ばれる若者世代にこの「違和感」はとりわけ強いものがある。それはなぜなのだろう? 大きな事故や事件、災害などで犠牲になった人たちの「人生」や突然の悲劇で失われた「夢」について伝えることは、