8月5日、任天堂の2021年度第1四半期決算(4~6月)が発表されました。売上高は約3226億円(前年同期比9.9%減)、営業利益は約1197億円(同17.3%減)の減収減益と、前年度には及びませんでした。 数字だけ見れば決して少なくない減少幅です。では任天堂にとって「景気が悪くなった」のでしょうか? 営業利益率が37%をキープした通り、そんなことはありません。昨年度には、新型コロナウイルスの「巣ごもり」需要を背景に世界的な大ヒットを記録した「あつまれ どうぶつの森(あつ森)」があり、今期はその計上がないため差分が響いているように見えつつ、厚みが増しているとすら言えます。その内実を、ゲームから考えてみましょう。