ビヨンセの名前を知らない人は珍しいだろうが、ビヨンセがどれくらい偉大か、何を成し遂げてどこに向かおうとしているか、全体像を把握している人も、多くはないように思う。 10月にさまざまな音楽映画の記録を塗り替えた『テイラー・スウィフト:The Eras Tour』から7週間後、世界エイズ・デーにあたる12月1日。北米を始め、多くの国でコンサート・フィルム『Renaissance: A Film by Beyonce』が公開された。 2時間48分という長さながら、オープニングの週末のボックス・オフィスで22ミリオン・ドル(31億円以上)を叩き出し、2003年の『ラスト・サムライ』に次ぐ第2位とニュースになったのは記憶に新しい。翌週末のチケット・セールスは77%の大幅ダウンになったが、これはクリスマス前のホリデー・ムービーが封切られたのが大きいだろう。 日本では12月21日の木曜日から週の後半のみ