緊急事態宣言が発令された4月からゴールデンウィークにかけて、各地で大型商業施設に入居する書店を中心に休業が相次いだ。大手取次トーハンの集計によると、営業を継続している店舗には多くの人が訪れて売り上げも増加した一方で、規模の大きい店舗が休業したことで出版市場全体は大きなマイナスとなった。 トーハンによると、取引先書店約1500店(休業店含む)のPOS調査に基づく店頭での売上状況は、4月1~7日は前年同期比4%減と1桁台のマイナスだったが、緊急事態宣言が発令された4月7日から16日は同14%減、17~30日は同22%減と落ち込み幅が拡大した。 立地で明暗分かれる、ショッピングセンターは40%減 調査店のうち、営業を継続した約1200店舗の4月実績は同17%増と2桁増加したが、大型店が多い休業店を含めると同14%減と2桁マイナスになった。立地別でも小規模店が多い住宅街が同20%増、商店街が同10