スキー人口が減り、厳しい経営に直面する全国のスキー場が、グリーンシーズンの集客を狙い、キャンプ場など観光の目玉をつくる動きが広がっている。今、その成功例として注目されるスキー場が、長野県白馬村にある。 白馬エリアで3つのスキー場を運営する白馬観光開発は、絶景テラスや山頂サウナといった、目新しい施設を次々に打ち出している。同社の狙いは何か、実際に観光客を呼び込めているのかを取材した。 1日3000人! スキーシーズンを超えた 今年8月、標高1289mの白馬・岩岳山頂に向かうゴンドラ乗り場に観光客が長い列をつくった。家族連れ、若い女性のグループ、バックパックを背負った外国人など、さまざまな国籍・年代の人たちが目指すのは、2018年10月に開業した展望テラス「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(ハクバ マウンテンハーバー)」。