2022年1月20日 京都大学大学院経済学研究科 特任教授 山家公雄 キーワード:洋上風力入札、洋上官民協議会、FIT制度、三菱商事 洋上風力入札シリーズの3回目である。メディアの関心も高くなってきており、低価格の理由、結果の是非を巡り議論が生じてきている。アマゾン等の協力事業者が電力価値や環境価値を高く買ってくれるのでその分応札価格を低くできる、というのである。また、高騰する価格から生じる資源部門の利益を洋上部門に補填するというのである。今回は、三菱商事グループが驚愕の低価格応札が可能になった理由についてメディアで登場する不可解な議論を検証する。なお、3週連続の掲載となるので、先々週のNo.284、先週のNo.285のタイトルの頭に検証洋上風力入札①、同②を追加することでシリーズを明確にする。 はじめに 他部門からの支援の有無を検証 発電事業以外の利益を活用 どうして三菱商事グループ(三