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浮世絵の検索結果41 - 80 件 / 86件

  • 髭切と膝丸という刀剣が登場する浮世絵のお話|太田記念美術館

    日本刀の「髭切」と「膝丸」。ゲーム「刀剣乱舞」でも人気キャラクターとなっていますが、その姿は浮世絵の中にも描かれていますので、ご紹介したいと思います。 ※今回紹介する作品は、現在、太田記念美術館では展示しておりません。 髭切(ひげきり)まずは、「髭切」。『平家物語』剣巻によれば、平安時代、源満仲が刀鍛冶に作らせた2本の刀が、髭切と膝丸でした。そのため、ゲーム「刀剣乱舞」の中では、兄弟という設定になっています。 髭切は、罪人の首を斬った際、髭もそのまま一緒に斬れたことから、その名前がつきました。髭切は、ある事件をきっかけに「鬼丸」という名前に変わるのですが、そのエピソードを描いた浮世絵がこちら。 楊洲周延の「東錦昼夜競 渡辺綱」です。『平家物語』剣巻によれば、平安時代の武将である渡辺綱(わたなべのつな)が、京都・一条の堀川に架かる戻橋のところで、一人の美女に出会います。五条のあたりまで送って

      髭切と膝丸という刀剣が登場する浮世絵のお話|太田記念美術館
    • 美術界の大事件「春画展」の内幕――“18歳未満入場禁止”ドキュメンタリー「春画と日本人」9月公開 : 映画ニュース - 映画.com

      ぼかし&トリミングをかけることなく紹介!(C)大墻敦 [映画.com ニュース]第92回キネマ旬報ベストテンの文化映画第7位にランクインを果たしたドキュメンタリー「春画と日本人」(大墻敦監督作)が、9月28日から東京・ポレポレ東中野ほか全国順次公開されることが決定した。 2015年9月に永青文庫で開催され、21万人を動員する美術界の大事件となった「春画展」。国内外の貴重な作品約120点が一堂に会するという初の試みだったが、開催までの道のりは平坦ではなかった。国内の公私立博物館約20館に開催の打診を断られるという、摩訶不思議な“逆風”が吹いていたのだ。 海外で絶大に評価されている春画が、なぜ日本ではすんなりと展示できないのか。本作では、“本物”の展示にかける人々が直面した知られざる苦労を通じて、春画を世間から隠そうとする日本社会の“忖度構造”を浮かび上がらせる。国際浮世絵学会会長・小林忠氏、

        美術界の大事件「春画展」の内幕――“18歳未満入場禁止”ドキュメンタリー「春画と日本人」9月公開 : 映画ニュース - 映画.com
      • 葛飾北斎の錦絵「桜に鷹」のオリジナル版木が見つかる 火鉢に再利用 - ライブドアニュース

        提供社の都合により、削除されました。 関連ニュース ランキング 総合 国内 政治 海外 経済 IT スポーツ 芸能 女子

          葛飾北斎の錦絵「桜に鷹」のオリジナル版木が見つかる 火鉢に再利用 - ライブドアニュース
        • 浮世絵に描かれた日本庭園を歩くサンタのミスマッチ感がたまらない

          兎角堂/歴史メディア @tokakudo 歴史メディア兎角堂。先人たちが守り繋いできた歴史に敬意を表しながら、過去の出来事や現代に残る歴史遺産を未来に残します。運営者撮影かパブリックドメインの写真を掲載。運営者@katsuta_kentaro https://t.co/9yfAXtnG2B 兎角堂/歴史メディア @tokakudo 浮世絵に描かれたサンタクロース。 大正〜昭和期に活躍した浮世絵師、川瀬巴水作。 プレゼントを持つサンタさんが日本庭園を歩いているミスマッチ感がたまらなく良いです。 pic.twitter.com/8iMG5FGgzq 2022-12-24 06:36:02

            浮世絵に描かれた日本庭園を歩くサンタのミスマッチ感がたまらない
          • 三井淳平 / Jumpei Mitsui on Twitter: "ある日、米国のボストン美術館から突然メールが来て、 なんと、私のレゴ作品がボストン美術館で展示されることになりました。 3月26日から始まる「北斎展」で展示されます。現代アートとして本物の浮世絵と一緒に飾っていただけるようです。 https://t.co/mWETQJ7OEg"

            ある日、米国のボストン美術館から突然メールが来て、 なんと、私のレゴ作品がボストン美術館で展示されることになりました。 3月26日から始まる「北斎展」で展示されます。現代アートとして本物の浮世絵と一緒に飾っていただけるようです。 https://t.co/mWETQJ7OEg

              三井淳平 / Jumpei Mitsui on Twitter: "ある日、米国のボストン美術館から突然メールが来て、 なんと、私のレゴ作品がボストン美術館で展示されることになりました。 3月26日から始まる「北斎展」で展示されます。現代アートとして本物の浮世絵と一緒に飾っていただけるようです。 https://t.co/mWETQJ7OEg"
            • 浮世絵顔データセット

              連載目次 データセット解説 ARC浮世絵顔データセット(以下、浮世絵顔)は、浮世絵の「顔」画像データセットである(図1)。このデータセットには、浮世絵に関する作品名/役者/版元/絵師/上演年などの書誌情報といったメタデータと、目/口/鼻などの顔パーツと顔領域の座標データ(=機械学習で自動抽出した結果)といったアノテーションデータが含まれる。 図1 浮世絵顔データセットの例(引用) この画像はGitHubリポジトリの公式データセットに含まれるサンプル画像から引用したものである。 立命館大学アート・リサーチセンター (2020): ARC所蔵浮世絵データベース. 国立情報学研究所情報学研究データリポジトリ. (データセット). https://doi.org/10.32130/rdata.2.1 浮世絵研究に機械学習やデータサイエンスの方法論を適用し、日本文化に関する新しいデジタル研究基盤を構

                浮世絵顔データセット
              • Meshiagare! Flavors of Japan - Google Arts & Culture

                Meshiagare! Flavors of JapanDiscover Japan's unique dishes, its foodie culture, its diverse landscape of ingredients, and the makers behind it all In collaboration with Japan's Ministry of Agriculture, Forestry, and Fisheries

                  Meshiagare! Flavors of Japan - Google Arts & Culture
                • 浮世絵と中国版画 構図など共通点 相互に影響か 専門家 | NHKニュース

                  中国 清の時代に作られた版画と日本の浮世絵の関わりについて、国内外の研究者が初めて本格的な調査を進めた結果、構図や人物配置など多くの共通点が見つかり、中国版画と浮世絵が相互に影響を及ぼしていた可能性が高いことが分かりました。 その世界有数のコレクションが広島県廿日市市の「海の見える杜美術館」にあり、同じ時代に日本で作られていた浮世絵との関わりなどについて、国内外の専門家が研究会を設けて、初めて本格的な調査を進めてきました。 その結果、江戸時代の浮世絵師、喜多川歌麿や菊川英山らの作品と中国版画との間に、構図や人物配置など多くの共通点が見つかったということです。 さらに作品の制作年代を調べたところ、浮世絵に見られる多色刷りや空ずりといった技法は、中国版画で先に用いられていたことが分かり、浮世絵が成立する過程に中国版画の影響があったことがうかがえるとしています。 一方、明治時代初期に日本国内で時

                    浮世絵と中国版画 構図など共通点 相互に影響か 専門家 | NHKニュース
                  • 「すごいとしか言えない」 北斎の名画「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を立体化する猛者現る

                    葛飾北斎の代表作として有名な「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をまさかのレジンで立体化する人が現れ驚く声が上がっています。発想も完成度も素晴らしい……! TwitterユーザーのJade(@jad_ko)さんが制作。迫力のある大波と3隻の船、そして遠くに見える富士山という、北斎の世界的名画を手のひらサイズで立体化しています。細かい波のしぶきといった再現度もすごいですが、それらを上や横から見たりできるのが感動モノです。 レジンで立体化する発想よ……! 迫力もあってかっこいい 立体化なので上から見られる……! 制作過程も一部公開されていますが、徐々に青い塊から圧倒される波に変わり、船と漕ぐ人々まで、小さい中に表現された名画の世界にワクワクします。 完成までにどれだけ時間がかかったのだろう…… Jadeさんは以前に、東映映画のオープニング(「東映」ロゴが現れる画面)を立体化して話題に(関連記事)。他

                      「すごいとしか言えない」 北斎の名画「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を立体化する猛者現る
                    • 「春画美術館」岐阜に4日オープン 収蔵品2000点超のコレクターが展示:中日新聞Web

                      人間の性愛を描いた絵画「春画(しゅんが)」を2千点以上所有する岐阜市のコレクター柴田正寛(まさひろ)さん(73)が4日、収蔵品を展示する全国でも珍しい春画専門の「岐阜浮世絵春画美術館」をオープンさせる。円山応挙(まるやまおうきょ)や喜多川歌麿(きたがわうたまろ)などが描いたとされる色鮮やかな作品がずらり。柴田さんは「春画専門の常設展示は世界初では」と話す。 直接的な性表現からタブー視されがちな春画だが、最近は美術的価値や独特のユーモラスさが見直されつつある。柴田さんがその魅力に取りつかれたのは45年ほど前。もともと骨董(こっとう)収集が趣味だったが、毛髪などの細密な描写や岩絵の具の鮮やかな発...

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                      • その数22万超!浮世絵を無料ダウンロードできる検索サイトがすごい ukiyo-e.org - PhotoshopVIP

                        その数22万超!浮世絵を無料ダウンロードできる検索サイトがすごい ukiyo-e.org 歴史的な背景も交えた、時代別の代表作品も一緒に 日本の伝統的な「浮世絵」への関心は非常に高く、これまでにも世界の博物館や美術館などが無料で閲覧、ダウンロードできるデジタルコレクションの一部として公開しています。 今回は、世界中に散らばった日本の木版画、浮世絵を一括データベース化し、素早く検索できるようにしたサイトUkiyo-e.orgをご紹介します。 その数、なんと22万点以上。 さらに、公開されている浮世絵コレクションは無料ダウンロード可能という素晴らしさ。 世界中の浮世絵をデータベース化した検索ツール Ukiyo-e.org Ukiyo-e.orgは、コンピュータ・プログラマーであり、日本の木版画の熱心な愛好家、ジョン・レシグ(John Resig)(現在は、京都の立命館大学の客員研究員だそう)が

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                        • 葛飾北斎 ―画狂老人は一処に安住せず― | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-

                          KATSUSHIKA HOKUSAI 転居93回、改号30回。北斎は本当に奇人だったのか 欧米での信仰的とも言える評価に反して、日本での北斎評はまず「奇人」である。 そのイメージは、飯島虚心の著した明治期の評伝「葛飾北斎伝」によるところが大きい。 序文にはっきりと「画工北斎畸人也」とあり、また家の中はごみまみれで、ために93回も転居したとある。 どうやら、絵を描くこと以外はまるで無関心だったようだ。 無愛想で人付き合いが悪く、金には無頓着だった。 掛取りが来ると、机の上に置きっ放しだった画工料を、包みのままどんと投げてよこしたという。 それでも食っていかないといけないから、一説では己の画号を弟子に譲って金に変えた。 それが30回という異常な改号の多さにつながったともいう。 (※クリックで拡大します) 晩年の弟子露木為一による「北斎仮宅之図」 虚心が露木から提供されたもの (左の女性は娘のお

                            葛飾北斎 ―画狂老人は一処に安住せず― | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-
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                            • 浮世絵顔データセット

                              浮世絵研究に機械学習やデータサイエンスの方法論を適用し、日本文化に関する新しいデジタル研究基盤を構築します。 ARC浮世絵顔データセット ARC浮世絵顔データセットは、機械学習を用いて浮世絵から顔領域を自動抽出し作成した、顔に関するデータセットです。立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)が国立情報学研究所の情報学研究データリポジトリ(IDR)で公開する「立命館ARC所蔵浮世絵データベース」を対象に、共同研究グループがデータセットを作成しました。以下のGitHubリポジトリ(英語)では、顔のデータセットに加え、画像などのデータをダウンロードし分析するためのスクリプトもあわせて提供します。 GitHub: rois-codh/arc-ukiyoe-faces: ARC Ukiyo-e Faces Dataset 図:データセット中で浮世絵の画像が最も多い10人の作者 2021年6月現在、

                                浮世絵顔データセット
                              • ブレイク前夜の「新版画」を見逃すな!浮世絵との違いや鑑賞ポイントを徹底インタビュー | 和樂web 美の国ニッポンをもっと知る!

                                今、「新版画」がアートファンの間でちょっとしたブームになっていると言われています。 江戸時代以来の浮世絵制作の伝統を受け継ぎながら、大正時代~昭和前期までの約50年程度の間に制作された、非常にニッチな木版画のジャンルなのですが、ここ最近、この「新版画」の系譜に連なる作家たちが次々とブレイクを果たしているのです。 ひょっとしたら、小原古邨(おはらこそん)、吉田博(よしだひろし)、川瀬巴水(かわせはすい)といった名前を耳にしたことがある方もいらっしゃるかも知れません。 もちろんTikTokやClubhouseを真っ先にやっちゃうほど流行に敏感な和樂webですから、当然このあたりの流れは押さえておかねば!ということで、2020年秋頃から新版画系の展覧会はちょくちょくレポートをアップしてきています。 実は、「新版画」というジャンルは、昭和高度成長時代に一旦力尽きてしまった分野です。浮世絵同様、この

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                                • 江戸時代の星空を眺めてみた|太田記念美術館

                                  浮世絵に描かれた夜の風景。空を見てみると、月が輝いていることは多いのですが、星を見かけることはあまりありません。そんな中、あえていろいろな浮世絵師たちが描いた星の浮世絵を探してみました。北斎、広重、国芳など、5点の星空をご紹介いたします。 ①北尾政美(鍬形蕙斎)「浮絵東都中洲夕涼之景」 場所は、隅田川の中洲。新大橋よりやや下流の位置です。この絵が描かれた天明年間(1781~89)頃には、埋め立てが行なわれており、料亭が並ぶ繁華街としてにぎわっていました。夜空を眺めてみましょう。 べったりとした墨一色に摺られた夜空。北尾政美は、白い点で星を表現しています。星は画面全体にまんべんなく散らばっており、星座のような配置は意識されていないようです。また、明るさや大きさの違いも感じられません。 ちなみに、夜空に広がる謎の赤い曲線は、花火。隅田川に浮かぶ船に乗る男性が手に持っている筒から打ち上げた「流星

                                    江戸時代の星空を眺めてみた|太田記念美術館
                                  • 月岡芳年の猫がカワイイという話|太田記念美術館

                                    猫の絵をたくさん描いている浮世絵師といえば、歌川国芳が有名でしょう。猫が大好きで、たくさんの猫を飼っているだけでなく、仕事をしている最中でも懐に猫を入れていたといいます。 こちらは幼い頃に国芳に入門していた河鍋暁斎が、当時のことを思い出して描いた『暁斎画談』の1図です。右側にいる絵筆を持った人物が国芳。机の周りに猫が何匹もいるだけでなく、懐の中や机の上にもいた様子がよく分かります。 さて、猫好きの歌川国芳の門人であったのが月岡芳年です。芳年と言えば、残酷な血みどろ絵の印象が強いかも知れませんが、実は、師匠の影響を受けてか、可愛らしい猫の浮世絵をいくつも描いているのです。 まずは『美術世界』という雑誌に描いた1図。女性が猫を抱いています。女性の優し気な眼差しから、猫への愛情の深さが感じられます。 ご注目いただきたいのは猫の顔。嬉しそうに目を細めています。ちょっとブサカワな表情がたまりません。

                                      月岡芳年の猫がカワイイという話|太田記念美術館
                                    • 知られざる幻の風景画家・小倉柳村をご紹介します|太田記念美術館

                                      小倉柳村「湯嶋之景」湯島天神の石段の上から、眼下の町並みを見下ろしている2人の男性。満月の明かりと建物の明かりという、自然と人工の光の対比にも味わいがありますが、男性2人が向き合うことなく、無言で立っている姿は、この作品にどこかミステリアスな印象を与えています。 この浮世絵の作者は、小倉柳村(おぐら・りゅうそん)。制作は明治13年(1880)です。光と影を対比させる風景描写は小林清親の光線画からの色濃い影響を感じさせますが、柳村ならではの独特の雰囲気も漂っています。知名度はそれほど高くはありませんが、隠れたファンも多い絵師なのです。 しかしながら、この小倉柳村、分かっていることがほとんどありません。浮世絵師としての活動は、明治13~14年(1880~81)のわずか2年間。確認されている作品数はたったの9点しかありません(註)。しかも、築地小田原町2丁目14番地に住んでいたこと以外、生没年は

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                                      • 自由自在に浮世絵を作成できる「浮世絵ジェネレーター」が凄い!

                                        突如彗星のようにネット上に現れた「浮世絵ジェネレーター」(Ukiyoenerator) https://ukiyoe2020.exhn.jp/ukiyoenerator/ 瞬く間にSNSで話題となり現在進行形でハッシュタグ #浮世絵ジェネレーター で新しい「作品」が投稿されています。 とにかく操作性がシンプルなのが一番の魅力。あらかじめ用意された浮世絵10点の中から好きな「背景」をまず選びます。クリックひとつでOKです。 次に、PARTSリストから選んだ背景の上にドラッグ(スマホの場合はタップ)でパーツを追加します。 ここで注目なのは同じパーツをいくつでも追加できる点です。こんな面白い浮世絵がアッと言う間に出来てしまうのです。しかもパーツの大きさも個々に変えられます。 更に、画面上に文字載せも可能です。TEXTエリアに文字やセリフを打ち込んで、好きなフォント、色を選んで入力したら [SUB

                                          自由自在に浮世絵を作成できる「浮世絵ジェネレーター」が凄い!
                                        • 北斎が自分の孫を「悪魔」と呼んだ話|太田記念美術館

                                          歴史に名を残すような芸術家だとしても、私生活が順風満帆とは必ずしも限りません。あの葛飾北斎にしても然りです。北斎には素行の悪い孫がおり、70~80代の頃、さんざんに苦しめられていたのです。 北斎の長女である美与は、北斎の門人である柳川重信という絵師と結婚し、男の子を産みます。男の子の名前は分かっていません。生まれた時期も不明ですが、北斎や重信の年齢から推測すると、文化6年(1809)前後、北斎が50歳前後に誕生したと思われます。(安田剛蔵氏は文化5年頃、林美一氏は文化8年頃と推測。) しばらくして、美与は柳川重信と離縁し、息子を連れて北斎の元に出戻ってきます。北斎もやはり人の子。孫のことはとても可愛かったようです。大事に育てはするのですが、この孫が大きくなるにつれて問題を起こすようになってしまいます。 女子は柳川重信に嫁したるか不縁にてかへりしより。父の許にをり。又嫁せす。この女子のうみた

                                            北斎が自分の孫を「悪魔」と呼んだ話|太田記念美術館
                                          • 艶本資料データベース

                                            艶本資料データベースの意義と公開について 国際日本文化研究センター(日文研)では約30年前に艶本・春画の収集を開始しました。収集した資料は全て電子化を行い、2004年より「艶本資料データベース」を公開しました。資料数は450点を超え(2021年7月現在)、質・量ともに国内外トップレベルのコレクションといえます。なお、収集は現在も継続して行っております。 本データベースの利用については、これまで「18歳以上」という年齢制限をもうけてきましたが、艶本・春画をめぐる社会的環境が変化してきたことを踏まえ、より多くの人々に活用していただくために制限の解除を行うことになりました。 近代以降の日本社会において艶本・春画はながらく「秘められた資料」として扱われてきました。図に修正を加えることなく出版することはできませんでしたし、アカデミックな場で語られることもほとんどありませんでした。1960年代には研究

                                            • くずし字判読ひとりまなび|静大生錦画深読み

                                              独習用教材を公開します。 補足情報を随時下に追加します。 若干情報を補足します。(最新:20230618) 前口上 2021年1月13日付、日経新聞に「東大など、東アジア最大の漢字字形データベース公開」という記事が出て、少し話題になりました。ニュース記事なのでいずれリンクが切れてしまうかも知れませんので、最初と最後だけ引用します。 木簡や版本などの歴史資料に書かれたくずし字をはじめとする漢字を「史的文字」という。中国では王朝の変遷とともに漢字の形が変化し、様々な異体字も存在する。東京大学史料編纂所など国内外の6つの研究機関はこうした多様な来歴のある漢字を一括検索できる「史的文字データベース連携システム」を開発、このほどインターネット上に公開した。 +++++++++++++++++++ データベースは「IIIF」と呼ばれる国際規格に沿って制作した。史料編纂所の山田太造氏は「IIIFは世界中

                                                くずし字判読ひとりまなび|静大生錦画深読み
                                              • 今晩は満月なので、月の浮世絵ベスト3を選んでみた|太田記念美術館

                                                今晩は名月。夜空に輝くお月様を眺めることはできるでしょうか。さて、浮世絵には月を描いた名品がいくつもあります。今回はその中から、個人的にグッとくる、月の浮世絵ベスト3を選んでみました。(あくまで個人的な独断と偏見によるものです) ①歌川広重「名所江戸百景 猿わか町よるの景」 歌舞伎の芝居小屋が立ち並んだ、猿若町の夜の景色。通りには、芝居小屋から帰る客たちの姿が。薄い藍色のグラデーションで表現された夜空が美しいですね。版木の木目がうっすらと紙に摺られていることも分かります。 こちらが満月。下の方に、うっすらとした黒い色が横に広がっていますが、汚れではありません。満月にかかる雲が表現されています。他の色とは違い、輪郭線がありませんので、摺師は大体の目安で雲の形をぼかして摺る、「あてなしぼかし」というテクニックを使っています。 目印がないので、全く同じように雲の形を摺るのは困難です。そのため、同

                                                  今晩は満月なので、月の浮世絵ベスト3を選んでみた|太田記念美術館
                                                • 巨大映像で迫る五大絵師 ─北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界─

                                                  日本の伝統美術をデジタル技術と映像演出で新たな魅力発見につなげるプロジェクト《ART-JAPANESQUE DIGITAL WORLD》 第一弾企画として、2021年7月16日−9月9日に東京・大手町三井ホールにて『巨大映像で迫る五大絵師−北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-』を開催しました。 コロナ禍にも関わらず、多数の方々にご来場いただきました。その後の大阪巡回展は開催中止となりましたが、ご来場を楽しみにされていた方や日本美術ファンの皆様のために、東京公演の模様や上映作品の一部をご紹介しております。 Twitter公式アカウント Tweets by faaj_staff 公式オンラインショップは販売終了いたしました。お買い上げありがとうございました。 TECHNOLOGY技術解説 20億画素の超高精細デジタルリマスターで明らかになる、浮世絵の真実 アルステクネが開発した独自のDTIP(

                                                  • 忘れられたラスト・ウキヨエー木版口絵とは?|太田記念美術館

                                                    皆さんは「木版口絵(もくはんくちえ)」というものをお聞きになったことがあるでしょうか?浮世絵好きの方でもあまり耳にしたことがないかもしれません。 木版口絵とは、明治20年代半ば、すなわち1891年頃以降から大正初期にかけて、小説の単行本や文芸雑誌、あるいは実用書の巻頭に挿入された一枚摺りの版画のことを言います。 まずは実物をご覧になっていただくのが手っ取り早いでしょう。こちらは『明治文庫』第12編。石橋思案の短編小説8編を収録した本です。刊行は明治27年(1894)。大きさは縦22.5㎝、横15.1㎝、厚さ1㎝。ほぼA5サイズです。 さて、表紙をめくりますと、このような感じ。巻頭に絵のようなものが挟み込まれています。 挟み込まれた絵を広げてみたのがこちら。季節は桜の咲く春。丸い窓のそばで、女性が読書を楽しんでいる様子です。これが、書籍の冒頭を美しく飾る「木版口絵」です。作者は武内桂舟(たけ

                                                      忘れられたラスト・ウキヨエー木版口絵とは?|太田記念美術館
                                                    • 北斎が死の淵から自力で蘇ったという話|太田記念美術館

                                                      葛飾北斎は文政10~11年(1827~28)、数え68~69歳の頃、中風(ちゅうぶう)、すなわち脳血管障害の病気を患います。 脳血管障害の症状は人によって様々ですが、たとえば、北斎の兄弟子である勝川春好も中風を患い、絵師の命ともいえる利き手が麻痺してしまいました。晩年は左手で絵を描くようになりますが、病気する前と同じようにはいかなかったことでしょう。 歌川国芳も安政2年(1855)、59歳の頃に中風で倒れます。しばらくして回復し、作画活動を続けますが、健康状態はあまりよくなく、画力も落ちたようです。国芳研究の第一人者である鈴木重三氏は「安政期は中風を患い衰退の様相が進む。描線に生気なく、構想も働きが乏しくなる。」と評しています(『国芳』平凡社、1992年)。 では、中風を患った北斎はどうなったのでしょうか。春好や国芳とは違い、なんと北斎はすっかり元のように回復するのです。その訳には、北斎自

                                                        北斎が死の淵から自力で蘇ったという話|太田記念美術館
                                                      • 【オンライン展覧会】浮世絵動物園ー歌川広重「名所江戸百景」|太田記念美術館

                                                        歌川広重が最晩年に描いた「名所江戸百景」。その中から動物を描いた作品8点を選び、他の作品も交えながら、詳しくご紹介いたします。 【購入にあたってのご注意】 ・この記事は有料記事です。1点まで無料で公開していますが、8点全てをご覧いただくためには、無料公開の下にある「記事を購入する」をクリックしてご購入ください。 ・料金は200円です。 ・無期限でご覧いただけます。 ①猫 「浅草田甫酉の町詣」 格子窓のそばにちょこんと座っている可愛らしい白猫。両耳を立てて、外の景色をじっと眺めています。 場所は吉原遊廓の妓楼の2階。遠く西の方角には、富士山が見えます。空が赤く染まっているので、夕暮れの時刻なのでしょう。雁の群れも巣に帰ろうとしています。 窓の外は、浅草寺の北の地域。江戸時代には田んぼが広がっていました。 しかし拡大してよく見てみると、田んぼの中をあぜ道を歩いている行列のシルエットが見えます。

                                                          【オンライン展覧会】浮世絵動物園ー歌川広重「名所江戸百景」|太田記念美術館
                                                        • 不謹慎に思えた江戸の疫病史料 コロナ体験し見えたこと:朝日新聞デジタル

                                                          ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                            不謹慎に思えた江戸の疫病史料 コロナ体験し見えたこと:朝日新聞デジタル
                                                          • 葛飾北斎で一番好きな絵を聞かれて「鮭の切り身のやつ!」って答えたら意識高い人たちに憐れみの目を向けられたけどやっぱりいいよね!? (2ページ目)

                                                            リンク Wikipedia 高橋由一 高橋 由一(たかはし ゆいち、文政11年2月5日(1828年3月20日) - 明治27年(1894年)7月6日)は江戸生まれの日本の洋画家。幼名は猪之助、のち佁之介。名は浩、字は剛。明治維新後に由一を名乗る。号は藍川、華陰逸人。居庵号は、石蒼波舎、伝神楼。 近世にも洋画や洋風画を試みた日本人画家は数多くいたが、由一は本格的な油絵技法を習得し江戸後末期から明治中頃まで活躍した、日本で最初の「洋画家」といわれる。 佐野藩(佐倉堀田藩の支藩)士高橋源十郎の嫡子として、江戸大手門前の藩邸で生まれる。家は代々新陰流 2 users 4 橋本麻里@『かざる日本』(岩波書店)発売中 @hashimoto_tokyo 前RT:葛飾北斎は『西瓜図』(三の丸尚蔵館蔵)もいいですよ。半分にかち割った西瓜の断面(まるでハム)にかぶせられた和紙、菜切包丁、その上にかつら剥きされ

                                                              葛飾北斎で一番好きな絵を聞かれて「鮭の切り身のやつ!」って答えたら意識高い人たちに憐れみの目を向けられたけどやっぱりいいよね!? (2ページ目)
                                                            • 【画像あり】江戸時代に大流行した感染症。人々は疱瘡やコレラにどう立ち向かった? - 江戸ガイド|江戸ガイド

                                                              画像左下に見える一団はさまざまな病たち。それを倒そうとする中央の集団はお稲荷さんや神田大明神といった庶民の神さま。さらに右上からは援軍として海外から輸入された最新の薬たちも参戦(『諸神の加護によりて良薬悪病を退治す』歌川芳員 画) 子どもの大敵、疱瘡(ほうそう) 江戸時代の流行病(はやりやまい)つまり伝染病の代表的なものといえば疱瘡(読み:ほうそう。天然痘とも)。 1980年(昭和55年)、WHO(世界保健機構)により「地球上からの天然痘根絶宣言」が出され現代では“過去の病気”となった天然痘ですが、それ以前は世界中で人々の命を奪う恐ろしい伝染病でした。 疱瘡とはどんな病気なのかざっくり説明すると以下のとおり。 飛沫や接触により感染する伝染病(伝染力は強い) 潜伏期間は12日ほど 発熱と頭痛からはじまり、全身に発疹が広がる 発疹は水疱となり膿疱になったあとかさぶたになる 下熱すれば治癒に向か

                                                                【画像あり】江戸時代に大流行した感染症。人々は疱瘡やコレラにどう立ち向かった? - 江戸ガイド|江戸ガイド
                                                              • UKIYO-E KURASHIKI / 国芳館 | 倉敷美観地区の美術館

                                                                UKIYO-E KURASHIKIについて UKIYO-E KURASHIKIは、倉敷美観地区から浮世絵の魅力を世界に向けて発信するプロジェクトです。倉敷美観地区は、1642年に江戸幕府の直轄地である 天領に定められ、交易の中継地として繁栄しました。現在も倉敷川畔には、江戸時代からの伝統を引き継いだ美しい白壁の町並みが残り、国内外から多くの人が訪れる観光地として人気を集めています。歴史情緒漂う倉敷の地で、江戸時代に花開いた浮世絵の世界をお楽しみください。 UKIYO-E KURASHIKI /   国芳館 倉敷美観地区から浮世絵の魅力を世界に向けて発信するプロジェクト「UKIYO-E KURASHIKI」第1弾として、倉敷美観地区を一望できる旅館を再生し、 世界初となる歌川国芳のミュージアム「UKIYO-E KURASHIKI/国芳館」を開館いたしました。巨大な骸骨を描いた国芳の代表作「相

                                                                  UKIYO-E KURASHIKI / 国芳館 | 倉敷美観地区の美術館
                                                                • 江戸の土木 | 太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art

                                                                  浮世絵から読み解く、江戸の土木 土木とは、道路や河川、橋梁、港湾などを造る建設工事のこと。近年、東京では各所で再開発が進み、大規模な土木工事や建設が盛んに行われています。一方、橋やダム、河川、地形など、土木に関連するジャンルがマニアックな人気を呼び、書籍や雑誌などのメディアで取り上げられる機会も増えています。 時代をさかのぼってみると、東京のルーツである江戸は、幕府による天下普請を始めとした、さまざまな土木工事によって発展した都市でした。本展は歌川広重や葛飾北斎など、浮世絵師たちが描いた作品を手がかりとして、江戸の土木を読み解く展覧会です。 歌川広重「東都名所 両国橋夕涼全図」 両国橋 明暦の大火(1657)で江戸市民が隅田川を渡れず、多数の死傷者が出たことから架橋された 100万都市・江戸を生み出した土木工事 徳川家康が幕府を開いてから、100年ほどで人口100万を超える大都市となった江

                                                                  • 休館中の美術館がSNSで展示品紹介 東京 渋谷区 | NHKニュース

                                                                    新型コロナウイルスの感染拡大で各地の美術館が休館となる中、東京 渋谷区の美術館がSNSで展示品を紹介する取り組みを始めています。 東京 渋谷区にある浮世絵専門の美術館「太田記念美術館」は、明治から大正にかけての浮世絵の作品およそ110点を集めた展示会を先月から開いていましたが、ウイルスの感染拡大の影響で、今月1日から休館しています。 美術館では、外出しにくい状況の中でも気持ちが和むようにと、展示会の作品や収蔵品をツイッターで「#おうちで浮世絵」というハッシュタグをつけて紹介する取り組みを始めています。 このうち、家の安全を守るために十二支が合わさった架空の動物が描かれた作品は、閲覧した人からおよそ2万4000件の反応があったということです。 企画した日野原健司主席学芸員は「準備した作品を多くの人に見てもらえない状況になってしまったので、自宅で見てもらいたいと企画しましたが、予想以上の反応が

                                                                      休館中の美術館がSNSで展示品紹介 東京 渋谷区 | NHKニュース
                                                                    • 「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」展 26日から浜松市美術館:中日新聞しずおかWeb

                                                                      歌川国芳とその弟子ら、江戸時代末期から明治時代に活躍した浮世絵師の作品をそろえた展覧会「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」(中日新聞東海本社など主催)が二十六日から、浜松市中区の市美術館で始まる。開幕に向けた準備が進められており、二十二日には百五十点の作品の取り付け作業が始まった。 歴史上の戦いや小説、歌舞伎を題材にした国芳の「武者絵」を中心に、技術を継承した弟子の月岡芳年らの作品が並ぶ。共通する特徴は物語性を生み出すダイナミックな構図だ。歌舞伎などの一場面を取り上げ、血しぶきが飛ぶような残酷なシーンを克明に描写した「血みどろ絵」と呼ばれる作品も目を引く。

                                                                        「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」展 26日から浜松市美術館:中日新聞しずおかWeb
                                                                      • 浮世絵版画の彫師のスゴ技を計測してみた。|太田記念美術館

                                                                        浮世絵版画は、絵師がすべての作業を行なうのではなく、絵を板に彫る彫師と、紙に絵を摺る摺師との協同作業によって、はじめて完成します。 とくに彫師には、緻密なテクニックが必要です。浮世絵版画は凸版、すなわち、紙に絵具を摺りたい部分を残して板を彫る構造になっています。たとえば、一本の直線を摺りたいのであれば、その直線の部分を残して、直線の両脇を彫らないといけません。絵師の描く線よりも、彫師はさらに細かく線を彫る必要があるのです。 彫師の技量がもっとも問われるのが、人間の髪の毛、特に生え際です。彫りの作業は何人かで分担するのですが、髪の毛を彫る「毛割(けわり)」という作業は、彫師の中でも特に技術が優れた者にしかできない、難しい作業でした。 そこで、浮世絵版画の彫師たちのテクニックがいかにすごいのか、髪の毛の生え際を拡大してご紹介しましょう。 まずは、喜多川歌麿の「五人美人愛敬競 兵庫屋花妻」。手紙

                                                                          浮世絵版画の彫師のスゴ技を計測してみた。|太田記念美術館
                                                                        • 明治大正期の「浮世絵」をめぐって

                                                                          1. 藤懸静也と大正の浮世絵派大正7年11月の『錦絵』に、美術史家の藤懸静也が「板画と肉筆画」という文章を寄稿している[1]。冒頭を抜粋する。 文展は相も變らず秋の上野を飾り、美人畫はいつも文展を賑わす材料となつて居る。吾人は今、この美人畫と、徳川期の浮世繪との比較を試みやうとするのである。 これは文展における鏑木清方、池田輝方、上村松園らの美人画の台頭に対する反応である。池田蕉園の名がないのは前年に没しているためである。この時期の文展の美人画について、笹川臨風が「文展で俗衆がわいわい云つて大騒ぎをするのは、美人畫である。此美人畫と云ふ奴は大概浮世絵である」と書いており、当時美人画が浮世絵から来たものだという了解があった[2]。 冒頭の藤懸の文章は、以下のような断言によって特徴づけられる。 同年の文展における、鏑木清方、池田輝方、上村松園などの絵は「浮世絵」の系譜をひいているが「浮世絵」で

                                                                            明治大正期の「浮世絵」をめぐって
                                                                          • 浮世絵に記された文字を解読してみた|太田記念美術館

                                                                            浮世絵版画には、いろいろな文字が書き込まれています。たとえば、こちらの歌川国貞「二十四好今様美人 甘い物好」を見てみますと、画面のいたる所に文字が散らばっています。 読める文字もある一方で、不思議な形をした謎の記号も。 実は、これらの文字、浮世絵が制作された背景を知るための重要な手がかりなのです。今回は、浮世絵に描かれた文字の秘密に迫ってみましょう。 ①題名 右上にある赤い長方形は、作品の題名です。「二十四好今様美人」(「十」は五の文字を2つ並べています)というシリーズ名が記されています。 孝行に優れた中国の24人の人物を「二十四孝」といいますが、その「孝」を「好」ともじり、芝居好き、酒好き、祭り好きなど、いろいろなものが好きな女性たち24人=「二十四好」を集めたシリーズとなっています。 注目は振り仮名。「二十四好今様美人」という題名は、そのまま「にじゅうしこう いまようびじん」と読んでし

                                                                              浮世絵に記された文字を解読してみた|太田記念美術館
                                                                            • 古典x現代2020時空を超える日本のアート

                                                                              故きをたずね、新しきを知る。 現代美術といにしえの美術を組み合わせ、日本のアートの魅力を新たな視点で見つめ直します。 江戸時代以前の名品と、8人の現代作家たちの作品をペアにしてご紹介する本展では、主題や造形の類似はもちろん先達から得た着想や、誰もが知る名品とそのパロディ、古典作品を取り込んだインスタレーションなど時空を超えたアートの対話が繰り広げられます。 出品総点数は古典と現代あわせて約200点。古今の美術をつなぐ豊かな水脈をご覧下さい。 2020/07/27 チケット払い戻し期間を展覧会の会期末まで延長しました。 2020/6/02 コロナ対策特設ページをアップしました。 2020/5/26 会期変更のお知らせ 展覧会会期が変更になります。 会期:2020年3月11日(水)ー 6月1日(月) → 2020年6月24日(水)ー 8月24日(月) 2020/05/11 図録・グッズの販売が

                                                                                古典x現代2020時空を超える日本のアート
                                                                              • 赤 ―色が語る浮世絵の歴史 | 太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art

                                                                                華やかな「赤」の色彩に注目 浮世絵は豊かな色彩にあふれていますが、作品全体を華やかにしたり、画面を引き締めたりする「赤」は、最も重要な絵具です。鮮やかな「赤」が印象的な浮世絵約60点を厳選することで、江戸・明治の人々を魅了した「赤」の美しさを探ります。

                                                                                • 本能寺の変を歌川国芳が描いてみた。|太田記念美術館

                                                                                  本能寺の変は、天正10年(1582)6月2日、京都の本能寺に滞在していた織田信長に対し、家臣である明智光秀が謀反を起こして襲撃した事件のことです。寝込みを襲われた信長は、自ら弓を取って戦うものの、多勢に無勢のため、寺に火を放ち、自害しました。NHK大河ドラマでもクライマックスの一つとなる、歴史上でも重要な出来事です。 さて、この本能寺の変の様子を、江戸時代の浮世絵師である歌川国芳が絵画化しているのですが、登場する人物たちは、私たちが想像している本能寺の変とは、かなり違うようです。 まずは歌川国芳の浮世絵を見てみましょう。題名は「堀川夜討ノ図」。右上に、明智光秀の軍勢に包囲されて追い詰められている織田信長が描かれているように見えますが…。 そのそばに描かれている人物名をよく読むと、「伊豫守源義経」とあります。織田信長ではなく、源義経なのです。 しかも、画面の左の方には、源義経の家臣である武蔵

                                                                                    本能寺の変を歌川国芳が描いてみた。|太田記念美術館