注 教育心理学者の佐伯胖氏は、横浜市の小学校で「4×8=32という計算で答えを出すようなお話をつくってください」と問題づくりをさせたところ、きちんと意味のある文章題がつくれたのは3年生で44%、6年生で48%でした。どの子どももかけ算九九は覚えていますし、ドリルや問題集はできます。 この調査から分かることは、計算ができるだけでは本当の算数を理解しているかどうかは分からないということです。 こうしたことは文部科学省の学力テストでも明らかになっています。計算や知識を問うような問題(A問題)はできても、活用する問題(B問題)ができません。 また、算数数学の国際的な学力調査であるPISAでは数学的リテラシーの特徴を「教科書に見られる数学を練習することではなく、日々の活動、学校生活、職業、地域社会、理論的な場面など様々な場面で、数学的な知識、理解、技能を活用することを重視している。」 (文部科