東京都知事の小池百合子を支える“土台”がぐらつきを見せている。 小池が特別顧問を務める東京の地域政党・都民ファーストの会が、選挙や離党などで都議会での勢力の縮小が続き、新体制でも課題が山積しているためだ。党幹部は今後の党運営を「いばらの道」と例えてみせた。 東京大改革の旗を掲げ、小池の“勢い”を示してきた都民ファーストの会に今、何が起きているのか。 (中村大祐) 小池知事は大忙し 東京都知事としての小池百合子の最近の動きは慌ただしい。 新型コロナ対策に加え、面会や講演など過密な日程をこなす中、去年5月からは海外出張を再開し、11月には、エジプトで開催されたCOP27に、都知事として初めて参加。肝いりの太陽光パネル設置義務化への取り組みなどを世界に発信した。 また「8年ぶりぐらいなので、楽しみ」とした母校のカイロ大学への訪問では、学生たちを前におよそ50年前の在学時に使っていた教科書を見せな