【ワシントン=嶋田昭浩】北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射準備が進む中、米議会では軍司令官らが相次ぎ迎撃への自信を強調。その一方で、米有力シンクタンクの識者からは海上配備型迎撃ミサイル(SM3)搭載のイージス艦に加え地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を配置する日本などの迎撃方針を疑問視する声も出ている。 米上院軍事委員会で十七日、北米航空宇宙防衛司令部のレニュアート司令官がミサイル防衛システムで「効果的に対処できる」と発言。二十四日の下院軍事委員会でもキーティング太平洋軍司令官が日米の協力関係に触れ「ハワイ北方での試験で日本のイージス艦は迎撃能力を持つことを示した」と述べた。 一方、米国の戦略国際問題研究所のガイ・ベンアリ氏は本紙に、「ミサイルの弾道さえ正確な情報はつかめていないと思う」と作戦の難しさを指摘。「日本のPAC3は最新装備に更新されていると思うが、どれだけ厳格な試験がなされている