任期満了に伴う松伏町長選は14日投開票が行われ、新人で社会福祉法人理事長の鈴木勝氏(62)が、現職の会田重雄氏(72)=自民推薦=を破り、初当選を果たした。投票率は過去最低の36・01%で、組織力のある現職優位とみられたが、新人の票が上回った。 勝利から一夜明け、鈴木氏は15日、報道陣に「町民とともによい町を作っていきたいという希望に燃えている。新しいことをやってくれるのではないかという期待が票につながった」と選挙戦を振り返った。 有効投票総数8844票のうち、現職との差はわずか382票。組織力で選挙戦を展開した現職に対し、鈴木陣営は草の根の運動を進め、接戦を制した。「新しい風」をシンボルに、現職への不満、無党派層、子育て世代の支持を取り込むことに成功した。 選挙戦の勝因を問われた鈴木氏は「この町を変えたいというエネルギーに、若い人のSNSやツイッターの戦略が絡み合った」と答えた。選挙戦序