財務省の福田淳一事務次官が辞意を表明した翌日である19日の産経新聞の1面は「福田財務次官 更迭」の見出しでありました。続報として「更迭で与野党から批判の声『恥ずかしい官僚vs道義にもとるメディア』」(「産経ニュース」19日)も、テレビ朝日の女性記者および福田氏をめぐる与野党の反応を伝え、また一番槍(やり)となった週刊新潮も問題を大々的に報じています。一方、出会い系サイトで知り合った女性に金銭を支払ったとして辞任に追い込まれた新潟県知事・米山隆一氏の件も含め、今年の日本政治はスキャンダル一色であります。 一方、通商問題で攻勢に出るトランプ米大統領との首脳会談に臨んだ安倍晋三首相も、シリア問題の激化と米中貿易戦争の拡大でかすんだ北朝鮮危機を尻目にポイントを稼ぐはずだった外交・安全保障問題で、さえない動きとなったようにも見えます。日本の最も大事な友好国である米国との関係は問題なく維持されつつも、