斉藤鉄夫(さいとう・てつお)/1952年、島根県生まれ。93年、旧広島1区から公明党公認で衆院選に出馬し、初当選。現在は比例中国ブロック(9期)。2008年に福田康夫内閣で環境相として初入閣。10年に党幹事長代行、13年には選挙対策委員長を兼務。18年から現職(撮影/写真部・片山菜緒子) 春の統一地方選と夏の参院選の勝利は、公明党の最重要事項だ。選挙に向けて、どのような党運営をするのか。斉藤鉄夫幹事長に聞いた。 * * * ──今年は「憲法改正の発議」が大きなテーマになる。憲法9条の1、2項を残し3項に自衛隊を明記するという安倍首相案への公明党のスタンスは。 どういうスタンスを取るか自体まだ決まっていない。わが党は「加憲」という立場で、2004年に憲法9条について議論をした。9条1、2項を厳然と残すことは党として譲れない。その上で自衛隊を明記する条文を加えてもいいという意見と、自衛隊は