ロボットのなかでも、特に人気の高いのが「アンドロイド」という人間型のものだ。 ギリシャ語源で「男」をあらわす「andro」と「~のようなもの」である接尾語の「oid」の組み合わせからできている言葉で、アンドロイドというと、男の人造人間ということになる。 昔は、世の中の作家は、男の方が多かったので、本来なら「gynoid」としなければいけない女性型の人造人間までを含めて「アンドロイド」と呼んできた。もっとも、「女性型」や「女性の」と言葉の頭につけたり、近年はアンドロイドといえば、男女の区別もなくなっているけどね。 ● 創作に登場するのは圧倒的に女性型 女性であるメアリー・シェリーが創作した人造人間は、『フランケンシュタイン』に登場する「フランケンシュタインの怪物」で男性だが、以降、男性作家は女性のロボットや人造人間を登場させてきた。 リラダンの小説『未来のイブ』の「ハダリー」、フリッツ・ラン