ゴーストは太陽光などの光がレンズ内で乱反射して光が玉状や筋状に画像に映り込む現象です(下記の写真①)。同じ原因でできるフレアとよく似ていますが、フレアは画面が白っぽくなる現象です(下記の写真②)。海外では両方ともにフレア(Flare)と呼び、二つを区別するために、前者をGhosting flare(ゴーストフレア)、後者をVeiling flare(ベールがかかったフレア)と言う場合もあります。この定義には異なる意見があるかもしれませんが、ここでは便宜上、前者をゴースト、後者をフレアと呼ぶことにして、両方の防止策と活用のしかたを説明します。 高品位の写真にはゴーストやフレアがあってはいけませんが、逆にそれを利用して印象的な写真を撮ることもできるのです。ゴーストやフレアの防止対策と同時にそれを意図的に作り出すテクニックをご紹介します。 #1 ゴーストが写真に写ってしまう原因 写真①ゴースト(