伝統芸能「能」をテクノロジーで拡張する「テク能プロジェクト」を立ち上げた電通は9月13日、高円宮妃久子さまご出席のもと、国立新美術館で行われた「ダリ展」開会式のオープニングで「ダリ能」を上演した。 能は日本が世界に誇る最高峰の舞台芸能の一つでありながら、日本においても客層や上演機会が限られている。このプロジェクトでは、一般の人々がなかなか見る機会のない能を多様な先端テクノロジーと組み合わせ、伝統芸能としての新たな展開と現代社会のさまざまなシーンでの活用を実現しようというもので、今回の「ダリ展」での上演が世界初披露となった。 上演に際しては、精密機械加工を手がける大槇精機が高精度な金属削り出しという画期的な方法で制作した新作の能面を着けて、演能団体・銕仙会の清水寛二さんがダリの霊を演じた。さらに最新のメディアテクノロジーを駆使したプロジェクトで注目を集めるクリエーティブ集団・ライゾマティクス