牛丼チェーンの吉野家が、煮卵や牛煮込み、牛皿などをつまみにアルコール類を飲める「吉呑み」サービスの対象店舗を、近く全店(約1200店舗)に広げる計画だ。都心の駅前店舗などが中心だったが、郊外のロードサイド店舗に広げ、客数、売り上げアップにつなげたい考えだ。ただ、吉呑みの拡大については歓迎する声がある一方、「飲酒運転の懸念が広がる」などの否定的な見方も出ており、狙い通りに売り上げアップに結びつくか、注目を集めそうだ。 吉呑みは2015年4月に開始したサービスで、現在約350店で導入。つまみの価格は100円~490円で、夕方から夜までの時間帯でサービスを提供している。1000円前後という低価格でほろ酔い気分が味わえるとあって、サラリーマンを中心に人気は高い。 吉野家が吉呑みの導入店舗の拡大を急ぐ背景には、来店客数の落ち込みがある。その引き金となったのが、14年末の牛丼の値上げだ。牛丼の並盛