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セルフブックマークに関するエントリは71件あります。 マンガオタク漫画 などが関連タグです。 人気エントリには 『「どろどろえろえろ」から「げきあまぴゅあぴゅあ」まで、いまが旬なオトナの恋愛マンガ20選! - Something Orange』などがあります。
  • 「どろどろえろえろ」から「げきあまぴゅあぴゅあ」まで、いまが旬なオトナの恋愛マンガ20選! - Something Orange

    【プロフィール】 【はじめに】 ①此ノ木よしる『進撃のえろ子さん~変なお姉さんは男子高生と仲良くなりたい~』 ②榎本あかまる『この会社に好きな人がいます』 ③もんでんあきこ『エロスの種子』 ④金田一蓮十郎『ゆうべはお楽しみでしたね』 ⑤小西明日翔『来世は他人がいい』 ⑥ハナツカシオリ『焼いてるふたり』 ⑦ふじた『ヲタクに恋は難しい』 ⑧志茂『部長と社畜の恋はもどかしい』 ⑨山田金鉄『あせとせっけん』 ⑩山田金鉄『かさねと昴』 ⑪浜田咲良『金曜日はアトリエで』 ⑫310『アラサーだけど、初恋です。』 ⑬糸川一成『今日もベランダで』 ⑭雨隠ギド『おとなりに銀河』 ⑮若木民喜『結婚するって、ほんとうですか』 ⑯ましろ『山田くんとLv999の恋をする』 ⑰秋★枝『恋は光』 ⑱ma2『私たちが恋する理由』 ⑲板倉梓『瓜を破る』 ⑳夜宵草『ReLIFE』 【プロフィール】 プロライターの海燕です。書評

      「どろどろえろえろ」から「げきあまぴゅあぴゅあ」まで、いまが旬なオトナの恋愛マンガ20選! - Something Orange
    • 努力の神話はほんとうに死んだのか。 - Something Orange

      Webライターの海燕です。 マルハン東日本のウェブサイト「ヲトナ基地」にて継続的に記事を発表しています。 このウェブサイトではアニメ、マンガ、小説、映画などサブカルチャーを中心に、さまざまな情報を発信中。常時、文章を発表できるお仕事を募集しています! くわしくは以下のページをご参照ください。 https://somethingorange.jp/plofile/ 先日、この記事の著者である海燕のLINE公式アカウント「Webライター海燕のこの本がオススメ!」を開設しました。 LINE公式アカウントとは、メッセンジャーアプリLINEを利用して情報を受け取ることができるサービスです。スマートフォンをご利用の場合は以下の追加ボタンから、また、パソコンで閲覧されている場合はやはり以下のQRコードから登録が可能です。 現在、新規登録者を募集中ですので、ぜひ、ご登録をお願いします。いまのところ、週に一

        努力の神話はほんとうに死んだのか。 - Something Orange
      • 天才対天才、血まみれの思想闘争――なぜ宮崎駿は手塚治虫を否定するのか(1) | 偏愛・脳汁で日常を熱くするメディア ヲトナ基地

        偏愛・脳汁を語るサイト「ヲトナ基地」では、多数の「愛しすぎておかしくなるほどの記事」をご紹介してまいります。 ヲトナ基地で今回紹介する記事は「天才対天才、血まみれの思想闘争――なぜ宮崎駿は手塚治虫を否定するのか(1)」。海燕さんが書かれたこの記事では、宮崎駿・手塚治虫への偏愛を語っていただきました! 「それでこそわが血まみれの花嫁だ 憎悪と敵意こそ真の尊敬を生む源となろう 二人してたそがれの王国を築こうではないか」 宮崎駿『風の谷のナウシカ』より、皇兄ナムリスの言葉 花は咲き、花は散る。 人は生き、人は死す。 変えられないさだめ。 それでは、人間が生きてあることの意味とは、価値とはどこにあるのだろう。恋に? 愛に? 善に? 美に? 否、そもそもそのようなものはどこにも存在するはずもない、すべては無意味にして無価値だと語る虚無の思想を、古来、人々は底知れぬ恐怖を込め、こう呼んできた――「ニヒ

          天才対天才、血まみれの思想闘争――なぜ宮崎駿は手塚治虫を否定するのか(1) | 偏愛・脳汁で日常を熱くするメディア ヲトナ基地
        • いまこそ百田尚樹に読ませたいジェンダーSF傑作33選。|海燕/有料メンバーシップ運営中

          百田尚樹、「30越えたら子宮摘出(笑)」「これSFやで(笑)」ってマジで言ってるじゃん。ミソジニーと優生思想の言い訳に"SF"が使われてるの、怒り湧きません?おれはマジでムカつきますけど。 https://t.co/LrCROy527K — 東京ニトロ🌆トウキョウ下町𝙎𝙁アンソロジー₀₉₃₀掲載🍉 (@tokyonitro) November 9, 2024 と、そういうわけで、われらがあらぶる失言王、保守界隈の大看板、ネトウヨ業界のビッグスターこと百田尚樹さんがまたまたろくでもない理由で炎上しているようだ。 まあ、発言もとんでもないのだけれど、そのイイワケに「SF」をもちいるところがまたいやらしいということで、SF作家やファンの皆さんはだいぶ怒っておられるみたい。 いや、その怒りは完全に正当にして当然だと思うわけなのだが、百田さんが重度のセクハラオヤジ病にかかった可哀想なキャラ

            いまこそ百田尚樹に読ませたいジェンダーSF傑作33選。|海燕/有料メンバーシップ運営中
          • オタク文化の「気持ち悪さ」って何だ? - Something Orange

            【プロフィール】 【本文】 【プロフィール】 プロライターの海燕です。書評や映画評などを掲載しています。 現在、マルハン東日本さまのウェブサイト「ヲトナ基地」で定期的に記事を掲載中。 お仕事の依頼、個人的な連絡などは以下のページからどうぞ。 それでは、記事をお読みください。 【本文】 しばらくまえの話になるが、「最近のラノベ界隈が気持ち悪い」と題する匿名ダイアリーの記事が話題になった。 タイトルでは「ラノベ(ライトノベル)」と書かれているが、じっさいに読んでみると、いわゆる「なろう小説」の話であることがわかる。 異世界に転生して冒険したりハーレムを作ったり、あるいは「聖女」になったり「悪役令嬢」になったりする話のことだ。この匿名記事の書き手(いわゆる「増田」)はそういった作品が気持ち悪くてしかたない、というのである。 一「なろう読み」としては言いたいことが色々あるが、まあ、これ自体はわから

              オタク文化の「気持ち悪さ」って何だ? - Something Orange
            • おまえたちが文句ばかりいって一向に読もうとしないから、代わりに『大転生時代』を読んでやったぞ。 - Something Orange

              ただ、これ、読み終えたからいえるのですが、なろう小説はあまり関係ないんじゃないかなあ。 最初から最後まで舞台は現代社会だし、「転生」という概念をキーに物語が進むことはたしかであるものの、逆にいうとそれだけのことでしかなく、「なろう小説らしさ」はほとんどない。 なろう的なものからインスパイアされていることはたしかだとしても、とくになろうに対するパロディ性とか批評性も感じない。いちおうネタバレを避けたうえでいうなら、SFとしてもそこまですごい作品ではないと思う。 ただ、それなら箸にも棒にも掛からぬ駄作なのかといえばそこまででもない感じではあるので、ぼくの感想は「うーん、普通?」というどうにも煮え切らないものになってしまう。 しょうじき、「読む前は見下していたけれど、思わぬ傑作でした!」とか「あまりのつまらなさに大草原不可避wwwwwwwwww」みたいなことを書けたら良いと思うのだが、どうもそう

                おまえたちが文句ばかりいって一向に読もうとしないから、代わりに『大転生時代』を読んでやったぞ。 - Something Orange
              • なぜ本国で検閲・規制されているはずの中国BLが日本で流行しているのか。 - Something Orange

                中国のBL事情がわかってめちゃくちゃ興味深いと同時に、どんなに規制されてもありとあらゆる手でBLを読もう、観よう、聴こうとする中華腐女子の皆さんの熱意に感動さえ覚える一冊なのであった。すごいなあ。 さて、日本の影響で「耽美(ダンメイ)」と呼ばれる中国のボーイズ・ラブだが、基本的に同性愛を認めない共産党政権の統治下にある中国では、その存在そのものが認められていない(ただし、中国は歴史的にはわりあい同性愛に対して寛容であるともいう。ただ、もちろん、それは「男性」同性愛の話であって、女性の場合はどうなのかわからない)。 しかし、その厳重な規制のもとでも現実にBLは描かれ、さらにはヒットしているのである。この本では、中国の作家たちがどうやって規制をくぐり抜けているのか、それが具体的な例を出しながらくわしく説明されている。 結論からいうと、恋愛や性愛の描写をどうにかごまかしながら出しているらしい。見

                  なぜ本国で検閲・規制されているはずの中国BLが日本で流行しているのか。 - Something Orange
                • 「『このすば』や『フリーレン』が心を癒やす! イタリア人精神科医が編み出した〈アニメ療法〉がいろいろ凄すぎる件。」 - Something Orange

                  〈アニメ療法〉をご存知でしょうか? ちょっと目にした耳にしたことがあるという方はいらっしゃるかもしれませんが、くわしく知っているという人は少ないでしょう。 それは精神医療の臨床にアニメをもちいる方法論のことで(この場合「アニメ」とは日本製のアニメやマンガ、ゲームなど広い範囲を指す)、イタリア人精神科医のパントー・フランチェスコさんという人物が考案しました。 アニメを精神的な病気の治療に使うというと、いかにも奇異な、いってしまえば色物的な印象を受けてしまうところですが、じっさいには医療的な伝統にのっとったものであり、また、それなりのエビデンスも蓄積されてきているのだとか。 となると、一アニメオタクとして非常に気になるわけで、そのアニメ療法の「理論編」の『アニメ療法』(968円)と、「実践編」であるところの『実践アニメ療法』(3740円!)を、先日、Amazonで、断崖から飛び降りるような気持

                    「『このすば』や『フリーレン』が心を癒やす! イタリア人精神科医が編み出した〈アニメ療法〉がいろいろ凄すぎる件。」 - Something Orange
                  • オタクは存在するか?  フィクトセクシュアル当事者による「内面化されたフィクトフォビア」論考。|海燕(オタクライター)

                    「フィクトセクシュアル」とは 「フィクトセクシュアル」をご存知でしょうか? 廖希文と松浦優の共著による「増補フィクトセクシュア宣言」によると、このような内実の性愛形態を指す概念です。 フィクトセクシュアルとは、架空の対象へ惹かれる人々の性的アイデンティティです。「架空の対象への性的惹かれを経験するが、生身の人間に対して同様の感覚を持つことはほとんどないこと」、あるいはより広く「架空のキャラクターに対して性的/恋愛的/結婚への魅力や欲望を感じること」を指して使われます。 https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/7236466/13_p001.pdf つまり、美少女や美青年のフィクション・キャラクターを欲望するいわゆる「(萌え)オタク」を含む幅広い層の性愛がそこに含まれることになります。 この概念の面白さは、いままで当事者である男

                      オタクは存在するか?  フィクトセクシュアル当事者による「内面化されたフィクトフォビア」論考。|海燕(オタクライター)
                    • 「日本スゴイ番組」が合わない人でも少しだけこの国を好きになれる、珠玉の名作映画10選 | 偏愛・脳汁で日常を熱くするメディア ヲトナ基地

                      偏愛・脳汁を語るサイト「ヲトナ基地」では、多数の「愛しすぎておかしくなるほどの記事」をご紹介してまいります。 ヲトナ基地で今回紹介する記事は「「日本スゴイ番組」が合わない人でも少しだけこの国を好きになれる、珠玉の名作映画10選」。海燕さんが書かれたこの記事では、日本の美点を味わえる映画への偏愛を語っていただきました! あなたは、わが日本の「良いところ」といえばどこを思い浮かべますか? もちろん、この問いには千差万別の回答がありえることでしょう。わりあい多くの人の支持を集めそうな答えを想像するなら、生まじめで礼儀正しいとされる国民性、清潔にととのえられた日常空間、それに世界有数の犯罪率の低さ、治安の良さといったところでしょうか。 そういった要素は、「良くないところ」と表裏一体といえるかもしれませんが、それでも、この国に住むわたしたちがありがたく享受している「日本の美点」であることは間違いあり

                        「日本スゴイ番組」が合わない人でも少しだけこの国を好きになれる、珠玉の名作映画10選 | 偏愛・脳汁で日常を熱くするメディア ヲトナ基地
                      • (修正中)|海燕(オタクライター)

                        オタク/サブカルチャー/エンターテインメントに関する記事を執筆ちう。最近の仕事は『このマンガがすごい!2025』における特集記事、マルハン東日本のウェブサイト「ヲトナ基地」における連載など。このnoteでは主に「アニメ、マンガ」や「専門書を含む本」、「映画」について書いています。

                          (修正中)|海燕(オタクライター)
                        • 『ポケモン』、『呪術廻戦』、『君の名は。』――世界を席巻する日本エンタメの根底にある「泥と蓮の構造」とは何か。 - Something Orange

                          「第四次アニメブーム」を迎えてたくさんのアニメ作品が制作された2018年に刊行された一冊で、世間でいわれるアニメ業界に対する誤解を否定したりもしつつ、その時点での業界のさまざまな長所や短所を検証している。 面白いのは、2024年の視点から著者の業界に関する予想をチェックできることだ。この時点では、コロナウィルス・パンデミックも『鬼滅の刃』を初めとする長編アニメ映画の大ヒットも未来のことでしかないわけで、まったく想像できない。したがって、著者が思い描く未来の展望はいくつか外れているものもある。 そのことを責めようとは思わない。だれだって未来のことは見通せないのだし、著者はあくまでその時点でのデータにのっとって合理的に未来を予想しているに過ぎないのだから。ふらちな現実が思わぬ方向に進んでいるだけなのである。 ただ、ひとつとても興味深いと思ったのが、著者がNetflixなどの配信メーカーの躍進を

                            『ポケモン』、『呪術廻戦』、『君の名は。』――世界を席巻する日本エンタメの根底にある「泥と蓮の構造」とは何か。 - Something Orange
                          • 異世界料理マンガは「日本スゴイ」の夢を見ているだけなのか? - Something Orange

                            先日、芥川賞作家・市川沙央が現代の「異世界小説」を語った記事がちょっと話題になった。 https://bunshun.jp/articles/-/73450 そのなかで、市川は『異世界食堂』などの「異世界料理もの」に「日本スゴイ」の欲望を見て取っている。 いずことも知れない異世界の人間たちが、現代日本の料理に舌鼓を打ち、興奮し、絶賛する様子を描くこの手の作品は、その実、テレビなどで発信されているナショナリスティックな「日本スゴイ」番組と何ら変わらないということだろう。 一理ある。というか、じつは料理ものを含む現代文化礼賛的なウェブ小説に「日本スゴイ」的なるものを見る視点は、何年も前から存在したのだ。 話は変わりますが、異世界に近現代のテクノロジーを持ちこんで主人公が活躍するエンタメって、どこか「日本スゴイ」に似てませんか。 インターネットでは、テレビでよく見かける「日本のモノ・テクノロジー

                              異世界料理マンガは「日本スゴイ」の夢を見ているだけなのか? - Something Orange
                            • 「ネットの異世界ファンタジーなんてくだらない(笑)」と決めつけているあなたへ、ぼくに五分間だけ説明の時間をいただけませんか? | 偏愛・脳汁で日常を熱くするメディア ヲトナ基地

                              偏愛・脳汁を語るサイト「ヲトナ基地」では、多数の「愛しすぎておかしくなるほどの記事」をご紹介してまいります。 ヲトナ基地で今回紹介する記事は「「ネットの異世界ファンタジーなんてくだらない(笑)」と決めつけているあなたへ、ぼくに五分間だけ説明の時間をいただけませんか?」。海燕さんが書かれたこの記事では、異世界小説への偏愛を語っていただきました! はい、ここを読まれているということは、この記事に少しの時間を割いてくれるということでしょうか。ありがとうございます。 まあ、もちろん、ほんとうに五分間で読み終わるか十分かかるかは読む人しだいであるわけですが、とにかく可能なかぎり簡潔にネット小説の面白さを説明させてもらいましょう。 それでは、さっそく行きましょうか。インターネットにあふれる幾百万ともしれない物語の入口へ。 まずは異世界小説の基本のキ そもそも、ネット発の異世界ファンタジー小説とはッ! 

                                「ネットの異世界ファンタジーなんてくだらない(笑)」と決めつけているあなたへ、ぼくに五分間だけ説明の時間をいただけませんか? | 偏愛・脳汁で日常を熱くするメディア ヲトナ基地
                              • もう気づいてる? BLから百合からビッチ(?)まで、いま、台湾マンガがめちゃくちゃ熱い!|海燕(オタクWebライター)

                                いや、タイトルの通り、いま、台湾からの翻訳マンガがひじょうに面白いことになっているので紹介しようという趣旨の記事なのですが、じつはほんの何日か前までぼくはその事実をまったく気づいていなかったので、あまり偉そうに「え、知らないの? 情弱乙www」とかドヤれないんですよねー。 まあ、ふつう知らないし、そもそも想像だにしないよね、台湾マンガがここまで面白いということは。 「ここまで」ってどこまでだよ、と思うかもしれませんが、ほんとに面白いんです、台湾のマンガ。もちろん、日本で翻訳され出版されている作品はその市場のなかの「トップ・オブ・トップ」、限られた最高傑作の一群なのだろうとは思うけれど、それにしてもめちゃくちゃ出来が良い。 ぼくはBLから百合まで出ているものをひと通り読んでみましたが、なんというかふつう、翻訳ものに付きまとうはずの「何かちょっと違うな」という「違和感」が皆無なんですよね。 映

                                  もう気づいてる? BLから百合からビッチ(?)まで、いま、台湾マンガがめちゃくちゃ熱い!|海燕(オタクWebライター)
                                • なぜヤン・ウェンリーと葛城ミサトはそっくりなのにまるで似ていないのか。|海燕/有料メンバーシップ運営中

                                  ①葛城ミサトは女性版ヤン・ウェンリー??? しばらくまえに『銀河英雄伝説』のいっぽうの主人公ヤン・ウェンリーは『エヴァンゲリオン』シリーズの葛城ミサトと似ているということで話題になったポストがあったな、と思って調べてみたら、見つかった。これだ。 銀英伝キャラ女性化がまた盛り上がりそうですが、ヤン・ウェンリーを女性化する場合、有能だけど酒呑みで家が汚なくて年下の同居人に家事をすべて任せてるベレー帽の似合う青髪のアラサー女、という最適解が居るのでここに紹介しておきますね pic.twitter.com/B4CdtMw3DQ — 中島さかえ@喪中 (@sakaetype21) April 10, 2018 じっさい、いわれてみるとなるほど、というくらい共通項がある。 もちろん、単に似ているところだけを取り出して語っているだけではあるわけだけれど、このふたりの両方を知っている人ならちょっと笑ってし

                                    なぜヤン・ウェンリーと葛城ミサトはそっくりなのにまるで似ていないのか。|海燕/有料メンバーシップ運営中
                                  • 予想を裏切り期待は無視する天才作家・永野護と世界でいちばん訓練された読者たち | 偏愛・脳汁で日常を熱くするメディア ヲトナ基地

                                    偏愛・脳汁を語るサイト「ヲトナ基地」では、多数の「愛しすぎておかしくなるほどの記事」をご紹介してまいります。 ヲトナ基地で今回紹介する記事は「予想を裏切り期待は無視する天才作家・永野護と世界でいちばん訓練された読者たち」。海燕さんが書かれたこの記事では、天才作家・永野護への偏愛を語っていただきました! 〈天才〉。 いつの時代も、どこの国でも、創作の世界には群を抜いたクオリティの仕事を軽快に成し遂げ、絶大なる畏怖と絶対の尊敬を込めてそのように呼称される作家がごく少数ながら実在する。『ファイブスター物語』、『ゴティックメード』などの作品で知られる永野護もそのひとりだ。 若くして『機動戦士ガンダム』の「あの」富野由悠季に見出されて『重戦機エルガイム』のキャラクター及びメカニックのデザインを努め、その後は雑誌『ニュータイプ』で『ファイブスター物語』の連載を開始。絢爛と華やかな世界を描き出して各界か

                                      予想を裏切り期待は無視する天才作家・永野護と世界でいちばん訓練された読者たち | 偏愛・脳汁で日常を熱くするメディア ヲトナ基地
                                    • スポーツマンガは大谷翔平を超えられるか? - Something Orange

                                      いまに始まったことではないが、大谷翔平が大活躍だ。 9月29日現在で一試合を残してホームラン50本、盗塁50回の歴史的な記録を達成、なおかつ三冠王の可能性もあるという途方もない数字を記録していて、MVPの呼び声も高い。 これで「本業」はピッチャーだというのだから、とんでもないヤツとしかいいようがない。世界野球史上、否、あらゆるスポーツの歴史上でも指折りの才能といっても過言ではないだろう。 さて、そんな大谷の偉業は、しばしば「マンガ」と比較されることがある。ワールド・ベースボール・クラシックのあまりにもドラマティックな活躍もあって、その人生を仮にマンガにしたら成立しないというのだ。 「大谷はマンガを超えた」とか「フィクションを超えてしまった」という人も、プロの漫画家を含めてたくさんいる。あまりにもすごすぎて仮にマンガに描いたらリアリティを感じられないということだろう。 https://new

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                                      • Amazonでポイントバック中!傑作剣術マンガ『片田舎のおっさん、剣聖になる』を通し「男の子の物語」の素晴らしさを語る。 - Something Orange

                                        で、すでにこのシリーズを読んでいる人や、これで納得して「そっか。読も読も」と思っただまされやすい心が綺麗で素直な人はそれで良いので、ここから先はまだ未読だけれどぼくのいうことなど信用できないという方に向けて「そういわずに読んでみましょうよ」と語ってゆくつもりです。 まあ、すでに大ベストセラーになっているようなのでいまさらぼくなどが解説することもおこがましくはあるのだけれど、読んでいない人はつねにいるので。 それにしても、アニメ化もまだだというのに(たぶん、すでに企画が進行していると思う)、良く売れている。しばらくまえは「無名のすごいマンガ見つけてやった」と思っていたのだが、いまではもう無名どころか、有名も有名、ミリオンセラーレベル。 「小説家になろう」発の作品としては『転スラ』あたりに比肩する最高級の売り上げなのではないかしらん。 もちろん、第一巻発売の時点ではとくに名の知れた作品ではなか

                                          Amazonでポイントバック中!傑作剣術マンガ『片田舎のおっさん、剣聖になる』を通し「男の子の物語」の素晴らしさを語る。 - Something Orange
                                        • 「地雷」って言うな! - Something Orange

                                          きくりも確実にこの悪循環に陥っている。彼女は酒を飲むことで憂さを忘れ「幸せスパイラル」の状態に入るのだが、その「幸せ」は何をどう見ても破綻と破滅へと急降下していく呪われた螺旋である。 また、酒を飲んでいない彼女は典型的な「陰キャ」でまともに話すこともできないのだが、その姿は本編の主人公「ぼっちゃん」が陰キャのまま、なけなしの勇気を出して活躍していく姿の陰画ともいえそうだ。 つまりはこの外伝は本編の少しリアルでシャレにならないバージョンといえ、本編を読んでいたときはげらげら笑っていたぼくもほんとうに笑って済ませて良いのか疑問に感じるわけである。 しかし、ネットの感想を見る限り、どうやらほとんどの読者はそのような読み方をしていないようで、ぼくはここから「ひとはフィクションに対しどのように向き合うべきか」というテーマを考えさせられる。 もっとも、その答えは最初から出ている。「どのように向き合って

                                            「地雷」って言うな! - Something Orange
                                          • 『推しの子』はほんとうにひどい結末だったのか? 全力で再考してみた。|海燕(オタクライター)

                                            「メリーバッドエンド」という言葉があります。ネットで調べてみると、こんな意味。 広く物語において使われる表現形式。 物語を解釈する観点(パースペクティブ / perspective)や受け取り方次第で意味が変化する結末の総称・俗称を指す。 「メリーバッドエンド」の言葉自体は一般的に、物語の登場人物の誰か(多くの場合主要人物)にとっては幸福な結末だが、当人以外の周囲から見ると悲劇的な結末に見えてしまうシチュエーションに対して多く用いられる。 それ以外のエンディングを指して「メリーバッドエンド」と呼ぶのも定義的に間違ってはいないが、そう評する作品、人物は少なく、ビターエンドなどの別の表現で呼びならわされる傾向にある。 この記事のなかでは、先日、「圧倒的大不評」で完結を見た『推しの子』もまたこの「メリバ」の例のひとつに挙げられています。 しかし、『推しの子』はほんとうにメリバなのでしょうか? そ

                                              『推しの子』はほんとうにひどい結末だったのか? 全力で再考してみた。|海燕(オタクライター)
                                            • 小説家になろうにおける異世界は「異」世界ではなく異「世界」である。 - Something Orange

                                              もうすでに一時的な流行は去ってしまった感もあるが、ソーシャルメディアではいまも「異世界転生」が話題である。その是非を巡ってきょうも不毛とも思える論戦がくりひろげられている。 で、なぜ「異世界転生」なのかというクエスチョンに対しては、いろいろなアンサーが考えられるだろう。「氷河期世代」や「失われた30年」といった現実社会の事情に対応しているというのもそのひとつだし、あらゆる願いが奔放に叶う場所として「異世界」が要請されているという考えかたもあるはずだ。 ぼくは、そういったひとつひとつのアンサーを否定するつもりはとくにない。ただ、時々、それらとはちょっと違う考えかたを思い浮かべることがある。つまり、もう「異世界」くらいしか冒険の舞台がないのだよな、と。 かつて、神話の時代、世界は十分に広く、冒険の舞台にあふれていた。なぜなら、個々の人間の視野はあまりにも狭く、その外に何が広がっているのかだれも

                                                小説家になろうにおける異世界は「異」世界ではなく異「世界」である。 - Something Orange
                                              • 努力の歴史はどこから来てどこへ行くのか。 - Something Orange

                                                とはいえ、ここで取り上げるひとつひとつの発想を詳細に検証していく余裕はないので、この話はまあパッと思いついたアイディアのラフスケッチくらいに思っておいてください。 Wikipediaとかの情報を元にしているところもあり、わが話ながらあまり信頼性がありません。純粋な与太話としてはそれなりに面白いと思うんですけれどね。 まあ、前回、「努力」の変質について考えてから、そもそも「努力し成長することをめざす」ことを描く作品ってどのあたりから生まれたんだろうと考えてみたんですよ。 もちろん、これはさかのぼろうと思えばどこまででもさかのぼれる話ではあるでしょう。それこそ『ギルガメッシュ叙事詩』とか、各国の神話でも英雄の試練と成長が記述されているよね、とはいえる。

                                                  努力の歴史はどこから来てどこへ行くのか。 - Something Orange
                                                • 男女のあいだに「対等な関係」は成り立つか?|海燕(オタクライター)

                                                  ぼくは「成り立つはずだ」と思うのだ。が、完全な形でそれを描いた作品は、まだほとんど見ない。 ①インターネットはやめられない 苦虫うさるさんの記事「「男向けバトルモノ」と「女性向け恋愛モノ」を分けるのは「その人の魂とは何なのか」という価値観である。」を読んだ。 あまりに面白かったので、さかのぼって「「少女漫画の恋愛モノ」と「少年(青年)漫画のバトルモノ」は、だいたい同じことをしているのではないか。」も読み耽った。 こちらもたいへん面白い。 ぼくが色々な物語について考えてきたこととかなり近い論考でありながら、根本的なところで違っていて、自分の発想と照らし合わせることで非常に理解が進む。 とても納得度が高く、なおかつ勉強になった。こういう記事と出逢えることがあるからネットはやめられない。ありがとうございました。 これらは「男性向け」とされる物語(主に少年マンガのバトルもの)と「女性向け」とされる

                                                    男女のあいだに「対等な関係」は成り立つか?|海燕(オタクライター)
                                                  • なぜ、現実逃避の異世界ファンタジーでわざわざ陰鬱な展開を求めるのか。|海燕(オタクWebライター)

                                                    上記の画像のような主張をする人は少なくない。 いや、ほんとうになぜなんでしょうね。 ふつうに考えたら、異世界ファンタジーなんてただご都合主義で自分の「性癖」に合い、「地雷」を避けていればそれで良さそうなものだ。 それなのに、なぜぼくは――ぼくたちは、その次元を離れた作品を求めるのか。この記事ではそのことについて少し思いめぐらせてみたい。 さて、そのまえにそもそも面白い作品とは何か、面白いマンガを描くにはどうすれば良いのか? そのことについて考えてみる必要がある。 これは、もちろん「そんなことわかっていたらいまごろ自分で描いて大金持ちだよ」という種類の問いではある。 アリストテレスの以来二千年余り、物語のつくり方に関するさまざまな理論が打ち立てられ、打ち捨てられ、少しずつ「どうすれば面白い物語をつくることができるか」という秘密に関する議論は進んできた。 その蓄積はハリウッドを初めとして、さま

                                                      なぜ、現実逃避の異世界ファンタジーでわざわざ陰鬱な展開を求めるのか。|海燕(オタクWebライター)
                                                    • 『ジークアクス』はなぜ重層的かつ同時多発的な【カーニバル消費】を起爆したのか。|海燕(オタクWebライター)

                                                      もちろん、スキャンダルなどで炎上しているということではない。大人気で燃え上がっているという意味である。 ぼくはこの作品(のとくに前半)はそこまで高く買わないかなと思ったのだけれど、これほど人気と評価が沸騰しているからには「何か」があると見なければならないことはたしかだろう。 ひとつのアニメがこんなに集中的に話題になり、しかも絶賛一色というのはひさしぶりのことであり、注目に値する。 いや、公開から時間が経つにつれ批判的な意見もぽつぽつ見られるようにはなっているが、それにしても圧倒的に評価が高いように思う。「庵野さんの脚本にしてはまあまあかな」などといっていた自分が斜にかまえた痛い奴であるかのように思えてくるくらいである。 いったい、いま、「何」が起こっているのだろう。あらためて考えてみることにしたい。 いま、盛大な「祭」が起こっている。 『ジークアクス』の公開によって何が起こっているのか、と

                                                        『ジークアクス』はなぜ重層的かつ同時多発的な【カーニバル消費】を起爆したのか。|海燕(オタクWebライター)
                                                      • 米ミルウォーキーの裁判官が逮捕された件について

                                                        米FBIが裁判官を逮捕 裁判所構内での移民拘束を「妨害」した疑い https://www.asahi.com/articles/AST4T6QJJT4TUHBI049M.html この事件の経緯について調べてみたので、裁判官に対する告訴状をベースにしつつ主観多めで書いてみます。 もともと法律全般に詳しくない上、他国のさらには不法移民取締りという特殊な司法制度についての内容ですし、大半の文章をChatGPTの翻訳で読んだので間違いも多いと思います。気付いた点などございましたらご指摘いただけると幸いです。 参考にした記事や文書https://storage.courtlistener.com/recap/gov.uscourts.wied.111629/gov.uscourts.wied.111629.1.0.pdfデュガン判事に対する告訴状 https://x.com/AnnJacobsMK

                                                          米ミルウォーキーの裁判官が逮捕された件について
                                                        • 「ポリコレ」概念は空疎だけれど、完全にオタクの妄想ってわけじゃないよ。 - Something Orange

                                                          はてなブックマークで上がって来ていたこのような記事を読んだ。 いわゆる「ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)」がどのような経緯を経ていま、批判や嫌味や罵倒のための言葉として使われているのかという解説である。 ほぼ一年半ほど前の記事のようだが、漠然と認識していた「ポリティカル・コレクトネスという言葉」のヒストリーを通史的につまびらかにしていて、勉強になった。 きわめて粗雑に使われがちな言葉をその変化のプロセスを踏まえた上でていねいに再定義する非常に有効な力作記事だと思う。 「ポリコレ」が実体を欠いた空虚な概念にしか過ぎないというのはまったく賛成で、「ポリコレ」を巡る議論は、賛成の側に立つにせよ反対の側に与するにせよすべてむなしい。言葉の明確な定義が存在しないからだ。 そのことを理路整然とあきらかにしただけでも、とても意味がある内容なのである。 しかし、一方で気になる点もなくはない。個人的に

                                                            「ポリコレ」概念は空疎だけれど、完全にオタクの妄想ってわけじゃないよ。 - Something Orange
                                                          • ひとの最も誇り高い生きかたとはどのようなものか、『メダリスト』で岡崎いるかに学んだよ。|海燕(オタクライター)

                                                            そのとき、少女はそのきゃしゃな指に逆さまの刃を握り締める。しかし、それでも王子は流れ落ちる血に気づかない――。 漁師たちが、晩にたいまつをともして、海の上で漁をしながら、若い王子のうわさをしてほめているようなことが、よくありました。お姫さまは、それを聞くたびに、この王子が、いつかあれくるう波にもまれて、いまにも死にかかっていたとき、自分が、その命をたすけてあげたのだと思うと、うれしくてなりませんでした。そして、王子の頭が、自分の胸の上にじっともたれていたことや、王子のひたいに、心をこめてキスをしたことなどを思い出すのでした。でも、王子のほうでは、そんなことはなんにも知らないのです。お姫さまのことなどは、夢にも思ってみたことがありませんでした。 いまは夜、深夜も深夜、シンデレラだって硝子の靴のことも忘れベッドに入りぐうすか眠っている、そんな頃合い。 ほんとうならぼくもさすがにあしたに備えて寝

                                                              ひとの最も誇り高い生きかたとはどのようなものか、『メダリスト』で岡崎いるかに学んだよ。|海燕(オタクライター)
                                                            • 山本弘とは何者だったのか? 新刊『山本弘論』でことし早逝した作家の文業を解剖します!|海燕/有料メンバーシップ運営中

                                                              井戸に落ちた幼い子供、助けるべきか? 見捨てるべきなのか? さて。ことし12月30日のコミックマーケット105、「ウ-36b」にて、新刊『山本弘論 -この、くそったれな世界に、精一杯のアイをこめて』を頒布します。 先日、亡くなった作家の山本弘さんの作品や業績について批判的に分析した一冊。数か月前にnoteにアップした話題となった未完の記事に加筆修正を加え、最後まで完結させた本でもあります。 ここでの「批判的に」とはほんとうにそのままの意味で、あるいは「山本弘批判」とか「反・山本弘論」といったタイトルがふさわしいかもしれないくらい、全体に山本さんの「思想」を問題視した内容になっています。純粋なファンの方が読んだらむしろ腹が立つかも。 とはいえ、いわゆる「アンチ」的な内容かというとそうではなく、ぼくなりに愛情と敬意をこめて書いたつもり。もとの文章の段階で相当な「問題作」でしたが、それをさらに徹

                                                                山本弘とは何者だったのか? 新刊『山本弘論』でことし早逝した作家の文業を解剖します!|海燕/有料メンバーシップ運営中
                                                              • 人気絶頂の『負けヒロインが多すぎる!』はエクストリームラブコメ選手権で優勝しない。 - Something Orange

                                                                ここのところ、ラブコメライトノベルからヒット作が出ていなかった印象があるので、ひさびさのスマッシュヒットかもしれない。 しかも延々と続くラブコメの文脈を前提にした作品なので、見ていてひじょうに考えさせられる。「負けヒロイン」という概念ってどこらへんで出てきたんだろうね? もちろん、その存在そのものは大昔からいるわけだけれど、具体的に名前が付いたのはいつなのだろうか。決定的なのはそれこそこのアニメのヒットかもしれないが……。 それにしても、この頃のラブコメライトノベルからなかなか爆発的なヒット作が出てこないのは理由がある、と思わざるを得ない。なんというか、きわめて極端なシチュエーションに特化した作品が多いように感じられるのだ。 あえてこういうふうにあいまいな書き方をするのはひとつひとつの作品を読んでいないからなのだが、読まなくてもわかるくらいのタイトルなのである。 たとえば『クラスの優等生を

                                                                  人気絶頂の『負けヒロインが多すぎる!』はエクストリームラブコメ選手権で優勝しない。 - Something Orange
                                                                • 昭和日本からドラクエまで、日本でいちばん賛否を呼ぶ映画監督・山崎貴の作品世界を再評価する。 | 偏愛・脳汁で日常を熱くするメディア ヲトナ基地

                                                                  偏愛・脳汁を語るサイト「ヲトナ基地」では、多数の「愛しすぎておかしくなるほどの記事」をご紹介してまいります。 ヲトナ基地で今回紹介する記事は「昭和日本からドラクエまで、日本でいちばん賛否を呼ぶ映画監督・山崎貴の作品世界を再評価する。」。海燕さんが書かれたこの記事では、映画監督・山崎貴への偏愛を語っていただきました! 山崎貴は、議論の余地なく現代日本で最高の映像作家のひとりだ。 ――と、こう書くとそれだけでひとつの議論が巻き起こりそうだ。 山崎貴が現代日本映画産業で随一のヒットメーカーであることはたしかだが、その作品の出来不出来に関してはさまざまな意見があり、その評価に「議論の余地がない」とはとてもいえそうにない。 それでは、このように書き直してみたらどうだろう? 山崎貴は議論の余地なく現代日本で最も賛否が分かれる映像作家のひとりだ。 こうすると、前の文よりずっと多くの賛成票が集まるのではな

                                                                    昭和日本からドラクエまで、日本でいちばん賛否を呼ぶ映画監督・山崎貴の作品世界を再評価する。 | 偏愛・脳汁で日常を熱くするメディア ヲトナ基地
                                                                  • 政治権力は悪なのか?|海燕/有料メンバーシップ運営中

                                                                    先日、いつも言葉のあらしが吹き荒れている混沌の地であるところのぼくらのX(元Twitter)で、このような話題がありました。 「日本のフィクション作品」は「公権力が悪役である作品が少ない」ということなのですが、はっきりいってひじょうに目の粗い話なので、これ自体はどうということはありません。 じっさいのところ、反体制側が公権力を打倒する話も探せばいくらでもあるだろうし、現実にいくつものタイトルが挙げられている。 そしてまた「多い/少ない」にはしょせん主観以上の基準がありません。さらにいうなら、何をして体制と呼び、反体制と考えるかも人によって違っているところでしょう。 つまり、厳密な議論に堪える強度を持たない言説に過ぎないわけです。 ただ、ここから派生していける話はちょっと面白い。「それでは、物語のなかで公権力、あるいは反権力はどのように描写されるべきなのか」というテーマですね。 この問題、い

                                                                      政治権力は悪なのか?|海燕/有料メンバーシップ運営中
                                                                    • なぜ、ゴンは見ず知らずの船員を助けるために嵐の海へ跳んだのか?|海燕/有料メンバーシップ運営中

                                                                      数日前、年末のコミックマーケット(C105)で頒布する同人誌を完成させ、入稿しました。タイトルは『山本弘論』。亡くなった小説家・山本弘さんの「思想」や「行動」について論じた本です。なかなかの自信作。面白いですよ。ぜひ買って読んでみてください。 それは良いのですが、全七章で書き終えた端から新しい資料を見つけ、新しい着想が生まれて困っています。これはブログで記事を書くときにも起こる現象なのですが、何かをひとつの形にまとめるということは必ずそこに収まり切らない「余剰」を生み出すことでもあるのですね。 で、この場合、その「余り」とは主にフランソワ・ジュリアンの『道徳を基礎づける』や山竹伸二『共感の正体』、若松英輔『はじめての利他学』、近内悠太『利他・ケア・傷の倫理学』、小田亮『利他学』、ジェシー・マーソン『アダム・スミス 共感の経済学』といった本から来ています。

                                                                        なぜ、ゴンは見ず知らずの船員を助けるために嵐の海へ跳んだのか?|海燕/有料メンバーシップ運営中
                                                                      • 宗教、オカルトからスピリチュアルまで。なぜ、ひとは非科学の世界にハマってしまうのか。|海燕(オタクライター)

                                                                        〈スピリチュアル〉のブームが続いています。 ためしにnoteに「スピリチュアル」と打ち込むと、いくつもこの概念を扱った記事が出てくるくらい。 そのなかには医学的な「スピリチュアルケア」や「スピリチュアルペイン」といった言葉に関するものもあるようですが、多くはもっと「非科学的」な分野に関する記事です。 なぜ、ひとは〈宗教〉にしろ〈オカルト〉にしろ〈スピリチュアル〉にしろ、UFOだ天使だ幽霊だ占いだとこうも「非科学的」な分野に惹かれるのでしょうか。以下、この興味深い問題について少し考えてみたいと思います。 ①「あいつらは愚かだから」論の陥穽 〈スピリチュアル〉ないし名詞の〈スピリチュアリティ〉について考えるとき、ぼくはどうしても批判的な立場に立ってしまう自分に気づきます。 何といってもぼくはいちおうは科学の論理を信奉する人間であり、その種の「非科学的」な言説に対しては、どうしたって怪しげなしろ

                                                                          宗教、オカルトからスピリチュアルまで。なぜ、ひとは非科学の世界にハマってしまうのか。|海燕(オタクライター)
                                                                        • 「仲間との絆」は社会を超えるか? 『ONE PIECE』麦わらの一味と『HUNTER×HUNTER』幻影旅団から考える。|海燕/有料メンバーシップ運営中

                                                                          2025年6月のテーマ「少年マンガと〝仲間への忠誠〟」の第一弾です。 このnoteは現在、メンバーシップ強化中です。6月は15本~20本を更新の予定です。 いまや世界的な人気を誇る日本の少年マンガでは「仲間」という関係がしばしば無上の価値を持つものとして描写されます。 しかし、それは「自分たち」と「その他」を明確に分かつきわめて排他的な概念であるともいえます。 このような「仲間」の描きはどのような問題を孕んでいるのでしょうか? 人気作品を例に考えてみました。 「仲間」という素晴らしい関係 「仲間」とは、何か? 辞書にはこう記されている。 「心を合わせて何かをいっしょにするという間柄をかなりの期間にわたって保っている人。そういう間柄。」 Oxford Languages しかし、たとえば政治哲学の領域ではもう少し広い意味を持っているだろう。即ち、ある共同体を構成し維持する意思を持つその一員を

                                                                            「仲間との絆」は社会を超えるか? 『ONE PIECE』麦わらの一味と『HUNTER×HUNTER』幻影旅団から考える。|海燕/有料メンバーシップ運営中
                                                                          • 王を称えよ! 現代アニメがしんらつに描き出す格差と平等のパラドックス | 偏愛・脳汁で日常を熱くするメディア ヲトナ基地

                                                                            偏愛・脳汁を語るサイト「ヲトナ基地」では、多数の「愛しすぎておかしくなるほどの記事」をご紹介してまいります。 ヲトナ基地で今回紹介する記事は「王を称えよ! 現代アニメがしんらつに描き出す格差と平等のパラドックス」。海燕さんが書かれたこの記事では、『響け!ユーフォニアム』への偏愛を語っていただきました! 能力主義にまつわる問題は、その実践が理想に届いていないことだけではない。それが問題だとすれば、解決策は「機会の平等」を完全なものにすることだろう。人生の出発点にかかわらず、人びとの努力と才能が許すかぎり確実に出世できる社会を目指せばいいはずだ。しかし、道徳的にであれ政治的にであれ、完全な能力主義でさえ満足のいくものかどうかは疑わしい。 マイケル・サンデル『実力も運のうち』 ネオリベラリズムとメリトクラシーの問題軸 もちろんご存知のことと思う、先日のアメリカ合衆国大統領選挙では、共和党のドナル

                                                                              王を称えよ! 現代アニメがしんらつに描き出す格差と平等のパラドックス | 偏愛・脳汁で日常を熱くするメディア ヲトナ基地
                                                                            • 「メタ正義論」は果てしなく続く「右」と「左」の千年戦争を終わらせられるか?|海燕(オタクライター)

                                                                              いつまでもこの争いは続くのだろうか? それぞれの「正義」が延々とあいてを一方的に「論破」しつづけるこの不毛な戦争は? それを乗り越えるためにはそれぞれの正義を超える正義、つまり「メタ正義」が必要なのかもしれない――。 ①マンガ『日本沈没』のここが納得いかない 『日本沈没』というマンガをご存知だろうか。1970年代にスーパーベストセラーとなった小松左京の小説を、大筋はそのままに平成の日本に舞台を移した作品である。 迫力ある筆致で原作を再現していてなかなか面白かったのだが、ぼくが読んでいてどうにも疑問に感じたのが作中の苛烈をきわめる「日本批判」だった。 このマンガ版『日本沈没』では、最初から最後まで一貫して「日本という国がいかにどうしようもない追い詰められた状況にあるか」が縷々述べられているのだが、それがどうにも納得がいかなかったのだ。 べつに「日本はほんとうはスゴイ国なのにこんな愚かな調子で

                                                                                「メタ正義論」は果てしなく続く「右」と「左」の千年戦争を終わらせられるか?|海燕(オタクライター)
                                                                              • おまえら集まれ集まれ、アリスソフトの大作ゲームが5本で5500円のビッグセールだぞ! - Something Orange

                                                                                おまえら集まれ集まれ、アリスソフトの大作ゲームが5本で5500円のビッグセールだぞ! 2024 9/16 【プロフィール】 【アリスソフトのゲームが格安ですよ】 ・【期間限定】【35周年記念】アリスソフト全部入りセット(38500円) ・【まとめ買い】アリスソフト35周年記念!ドーナドーナが選べる5本まとめ買い(5500円) ・『超昂天使エスカレイヤー・リブート』(3740円/50パーオフ) ・『超昂神騎エクシール』(3740円/50パーオフ) ・『イヴニクル』(3740円/50パーオフ) ・『イヴニクル2』(3960円/50パーオフ) ・『ランス・クエスト マグナム統合版』(2090円/50パーオフ) ・『ランス9 ヘルマン革命』(3740円/50パーオフ) ・『ランス10 決戦』(3960円/50パーオフ) ・『夜が来る!』(1980円) ・『大悪司』(500円/76パーオフ) 【プロ

                                                                                  おまえら集まれ集まれ、アリスソフトの大作ゲームが5本で5500円のビッグセールだぞ! - Something Orange
                                                                                • 母性殺害事件、あるいは母の呪いを解くたったひとつの冴えたやりかた。 - Something Orange

                                                                                  【プロフィール】 【母殺しは可能なのだろうか】 【萩尾望都と山岸涼子――ふたりの天才】 【「執着」と「溺愛」】 【プロフィール】 プロライターの海燕です。書評や映画評などを掲載しています。 現在、マルハン東日本さまのウェブサイト「ヲトナ基地」で定期的に記事を掲載中。 お仕事の依頼、個人的な連絡などは以下のページからどうぞ。 ボタンをクリックするとこのブログを継続して購読できます。よろしくお願いします。 それでは、本文へどうぞ。 【母殺しは可能なのだろうか】 先日、いままさに『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が話題沸騰中の三宅香帆さんによる新刊『娘が母を殺すには?』が発売された。 「娘による母殺し」を主題としたきわめて画期的な内容で、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』のようなベストセラーではないだろうが、個人的にはより重要な指摘がなされていると感じる。 少女マンガや女性作家による

                                                                                    母性殺害事件、あるいは母の呪いを解くたったひとつの冴えたやりかた。 - Something Orange

                                                                                  新着記事