「お前じゃ話にならない! 上司を出せ!」が激減 ニチバンは「お客様相談室」をどう改革したのか:データベースを構築(1/4 ページ) ニチバンが「お客様相談室」の改革を進めている。情報共有などの面でデジタル化を推進し、応対品質の向上に努めた結果、「エスカレーション(一次対応できない電話を責任者に引き継ぐこと)」を大幅に減らせたという。 具体的にどういった点を変えていったのか。同社お客様相談室長の木村隆行氏に話を聞いた。 正社員だけで運営 同社では「セロテープ」などの文具だけでなく、救急絆創膏(ばんそうこう)の「ケアリーヴ」、野菜を結束する「たばねら」など幅広い商品を扱っている。一般ユーザーだけではなく、看護師、農家、ドラッグストアの従業員などからの問い合わせも多い。問い合わせは電話もしくはメールで受け付けており、その総数は年間で約1万1000件だという(2021年度の実績)。 相談室には6人